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LAST BLAST

2007年04月19日 06:06



13年前に創刊された、国内唯一のヒップホップ専門誌ブラストが、2007年5月号をもって休刊となった。
ブラストのスタンスは、ヒップホップ発祥の地では無い日本という国の立場を踏まえ、
日本独自の視点からヒップホップを捉えていくというものだった。
その為、USの現行のシーンの状況を伝えつつも、過去のUSのシーンに関しての記事にも多くのページを割いたり、
国内のマイナーなアーティストにも出来る限りスポットを当ててきた。

シーンが細分化され、USのメインストリームを追う人や日本語ラップにしか興味の無い人、
その中でも特定のジャンルしか聴かない人など、リスナーも様々なスタンスを取るようになった。
それは国内のシーンが成熟してきている証だと思うし、日本のヒップホップ好き皆が同じように
ナズのイルマティックを聴いていたような時代は終わったのだ。
そういった状況で、ヒップホップ全てを包括せんとする、ブラストのやり方では、
細分化されたリスナーを引き付けるのは困難になっていたのかも知れない。
実際、日本語ラップ特集号は売り上げも良かったらしいし、いっその事日本語ラップ専門誌になっていれば、
休刊は避けられたのかもしれないが、それはブラストの望む所では無かったのだろう。

多くの商業誌が人気や売り上げを基準にアーティストに割くページを決定しているのに対し、
あくまで雑誌として推したいアーティストにページを割くブラストのやり方は、
客観性に乏しい面がありつつも、貴重なものだったと思う。
筆者は6年間定期購読していたのでその間の事しか書けないが、
最近はアーティストインタビューを始めとして、記事のボリュームが減っていた。
ディスクレビューにおいては昔はかなり突っ込んだ批評が行われていたのだが、
最近は表層をなぞっただけの当たり障りの無いレビューが多くなっていた。

今回ブラストが休刊に追い込まれたのは、ブラストのスタンスが細分化されたリスナーの要求に答えきれなくなった事と、
記事のボリューム及びクオリティの低下に起因していると思う。
シーンの停滞も原因の一つではあるかもしれないが、それが大きな理由だとは思わない。
しかし、国内唯一の専門誌であるブラストの休刊はシーンの停滞に拍車をかけるのは間違い無く、その点が心配でならない。
4月25日に創刊される日本語ラップWEBマガジン、COMPASSがシーンの突破口になる事を期待したい。




未来は暗くない~THE NEXT / BLAST feat.ANARCHY,サイプレス上野,COMA-CHI,SIMON,SEEDA,DABO



最終号ということで駆けつけた、ブラストが最も推している次世代の5人のラッパーによるエクスクルーシヴな一曲。
イメージはニトロの「Bambu」で、ダボが司会進行役を果たし、5人のバースを繋いでいく。
トラックは318で、イースト・コースト寄りのかなりハードコアな曲となっている。
さすがに5人のラッパーのレベルは高く、皆素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるが、
中でもコマチの本気なのか冗談なのか分からない、ユーモアラスなセルフ・ボースティングを示したリリックが面白かった。
残りの4人は良くも悪くも、いつも通りのタイトなバースを届けてくれる。


コメント

  1. BP | URL | mbt0EWLI

    「日本語ラップWEBマガジンCOMPASS」てPCで見れるのでしょうか?

  2. taill | URL | -

    見れますよ。
    少し予定が遅れていますが、今日か明日には公開出来そうです。
    その時はこのブログでも告知します。

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