--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BLACK RAIN / 般若

2011年07月26日 23:30

前作から2年、般若6枚目のアルバム。

51KUhVGp3Q.jpg 2011.7.20 Release

01. 足音
02. BLACK RAIN
03. 世界はお前が大ッ嫌い← My Favorite
04. 陽が昇れば feat. JAY'ED ← My Favorite
05. FIRE
06. お前のせい
07. ポイ
08. カバディ← My Favorite
09. 何も出来ねえけど ← My Favorite
10. ビルの向こう
11. 境界線 ~ライン~
12. RIOT

前作「HANNYA」は抽象的な表現が多く般若の迷いが感じられたアルバムだったが、
本作はいつになく真っ直ぐ言葉を聴き手に届けようとする般若の姿勢が印象的だ。

9曲目「何も出来ねえけど」は東日本大震災の歌。被災を敗戦と重ね合わせ復興を促す曲だ。
「幸せ過ぎたのかも 日常が 色ンな事に鈍感だった」「あの瞬間 狂った 地球が憎いとさえ思った」
「瓦礫よりもひとつ屋根の下 瓦礫よりもひとつ屋根の下」「海で覆われたオレ等の国 海に襲われたオレ等の国」が耳に残る。
一方で「持ってく物資 何故受け付けない? 」「補償しろ 漁師 農家を」辺りの歌詞は一辺倒過ぎると思う。
理屈は置いておくとして、気持ちで聴き手を奮い立たせる曲だ。

6曲目「お前のせい」は2年付き合っているが喧嘩が絶えない彼女の歌。
多くの人が共感するように歌詞に具体性を排除した湘南乃風の「純恋歌」に対して、
誰の体験でも無い虚構の歌詞だと批判した般若らしく歌詞に具体性満載。
その一方でサビのメロディーを分かりやすくし、ブリッジで歌う等、曲の構成を歌謡曲風にしているのは
J-POPを揶揄しているのだろうか。

もう一つの女性の歌が8曲目「カバディ」。出会ったばかりで素性は知れないが、惹かれている女性への語りかけで曲は進行する。
このように歌詞の対象を仮に限定すると面白味が増す。「彼氏が居るかもしんない ダンナが居るかもしんない 子供が居るかもしんない 
でもそうじゃないんだ 一番心配 ソレは今が終わる時」が良い。

4曲目「陽が昇れば」では、般若のアルバムには珍しくループが強調された疾走感のあるビートの上で、
これが6枚目のアルバムとは思えない挑戦者としての無邪気なラップを聴かせてくれる。
「行くぜ 前進もう 昨日より今日 雲突き抜けてFLY」なんてストレートな歌詞が般若から聴けるとは思わなかった。
その一方で「街を駆け抜けて 車スリ抜けて 可愛いネーちゃん 横目見ながら」「障害だらけのマリオカート」とユーモアも忘れない。
「目指すのは やっぱてっぺんか それよりも陽はちゃんと照っているか?」は名言だ。
JAY'EDの歌との相性も良く、本作でこの曲が一番好き。

本作と同時期にSIMONの「TWICE BORN」を聴いていた。
「TWICE BORN」はビートの音圧が高く、SIMONのサビの歌もとても上手だった。
それに比べると本作のビートはそんなに厚みがある訳でも無いし、般若のサビの歌もヘタウマだ。
だが言葉の引力は圧倒的に本作の方が上で、聴いていて楽しめるのもやはり本作だ。
般若の言葉に惹かれるのは彼が自分の血肉の通った言葉を使っていること、
普段のしゃべりに近い日本語本来のイントネーションでラップしている為言葉が耳に真っ直ぐ入ってくること、
何より心に響く歌詞を書くことが挙げられる。
前半の2曲こそ言葉を詰め込んだコアなものだが、後は分かりやすい歌詞でキャッチーなサビの曲が多い。
個人的に名盤だと思っている2nd3rdアルバム以来の、当り曲の多い佳作だ。

mic02.gif


何も出来ねえけど / 般若


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://taill.blog72.fc2.com/tb.php/248-6c361c3e
    この記事へのトラックバック


    最新の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。