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NO PAIN NO GAIN / DJ PMX

2011年05月27日 23:30

FUTURE SHOCKから発表されたDJ PMXのソロ1stシングル。

2002.12.4 Release

01. NO PAIN NO GAIN feat. MACCHO & ZEEBRA
02. LOCO CRUSIN' feat. MACCHO from OZROSAURUS
03. 本物はグッと来るらしい feat. Q from ラッパ我リヤ
04. NO PAIN NO GAIN (Instrumental)

プロデューサー名義のラップ作品は当然ながらラッパーをフィーチャリングすることが大半なのだけれど
その数が1人ならプロデューサーとラッパーの一対一の科学反応を
その数が複数ならその組み合わせの妙を期待する楽しみがある。

本作の表題曲にはFUTURE SHOCKの2大看板ラッパーだったZEEBRAとMACCHOが呼ばれている。
2人は過去に色んな曲で共演しまくっているので、新鮮味は無いが完成度の高いラップを聴かせてくれる。

この時のZEEBRAはキングギドラの2ndアルバムを出した直後で、ダミ声ラップの絶頂期であり
音楽誌で日本語ラップの王道と言われていた頃で、実際フロウに切れがある。
1stソロアルバムの時のような変幻自在なフロウでは無く、小回りは効かないのだが、
シンプルに言葉を聴き手に放り込める強さがある。

この後ZEEBRAは3rdソロアルバム以降、ラップスタイルの模索に入り
4thソロアルバムでまたダミ声にフロウを戻すのだけれど、声に不純物が混じっている感じで
この頃の爽快にすら感じさせる切れ味のある声にはなっていない。
本作の時期のフロウは幅が狭かったので、これを続けていても煮詰まっていただろうからスタイルを
変えていったのは正解だとは思うけれど、楽器としてのダミ声では一番標準が定まっていた。

もう一人の客演のMACCHOは、倍速フロウをものにしハーコーラップを次のレベルに持っていった
2ndアルバム出す直前で、スキルが急上昇していた頃で、ラップの強度(主に声の強さ)はとても高い。

この頃の二人はどのようにラップするかフロウを突き詰め、実際答えを出していた頃だから、
そんな二人が共演した本曲は日本語ラップの一つの回答といっても良いレベルに達している。
この頃の二人は王道のラップを目指す過程でリリックに最大公約数的なHIPHOP価値観を押し出していた頃で、
積極的に聴き手の共感を得たりだとか、日常的な自分といった細やかなパーソナリティーを含ますことには
気が回っていないので、その辺は好き嫌いがはっきりする所ではあろうけれど。

時代遅れと言われるかもしれないが、自分はこの頃のラップが好きだ。
何をラップで伝えるかを突き詰められている今に比べると、歌詞に具体性は希薄だけれど
HIPHOPをレペゼンするのに躊躇が無い姿勢が、そして聴き手にその想いを直送できる技術的な強さが
HIPHOPが好きなのに理由が無い自分のような人間に、真っ直ぐに刺さるのだ。
何ものにも理由を求める人には物足りないのかもしれないが。

PMXには本作のハーコー路線でアルバムまで突っ走って欲しかったが、この後アルバム製作は一旦頓挫し、
結局5年後に発表された1stアルバムは耳辺りの良い曲で固められており、
出ているラッパーのスキルも本作に比べかなり落ちていた。

カップリング曲にラッパ我リヤのQとPMXの貴重なタイマン曲が収録されている。
明日からでもウェッサイラッパーになれそうなQの低音ボイスとPMXのベースラインが同期しまくりで、
PMXのベストアルバムにも収録されているし、隠れ名曲と言えましょう。

mic02.gif


NO PAIN NO GAIN / DJ PMX


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