--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夜の盗賊 / MEISO

2010年02月14日 21:00



2009年12月9日発表作品

01. キコエルカ?
02. 防衛本能
03. ソラニシラレヌ
04. 盤上の駒
05. 自転者
06. 影絵 (skit)
07. 不響和音
08. 理想像
09. 地下道 (skit)
10. 夜の盗賊
11. Axis Dimensions feat. Staplemouth, Livestock, Noah 23
12. 真夏の枯葉
13. 帰港 (skit)
14. 1994
15. パンチドランク
16. 悟 (Spacifics version)
17. 雨の根 (雨乞編) feat. Hisomi-TNP
18. 夜道 (album mix) feat. Shing02



ハワイはホノルルを拠点に活動するアメリカ人と日本人の両親をもつラッパーMEISO。
2003年夏、たまたま日本に来ていた時にB-BOY PARKのMCバトルに外人二十一瞑想として出場、
当時全くの無名だったにも関わらずスキルのみで優勝をもぎ取っていった。
そんな彼がEP等を経てついに完成させた1stフルアルバム。

曲にもよるのだが基本的にMEISOは言葉でビートの間を埋め尽くすラップをし、
歌詞には比喩が大量に使われ、一曲の情報量は多い。
その為難解になっていたり、歌詞カードを見ながらでないと内容についていけなかったりということもある。
早口な割りに聴き取りやすいラップをしてるとは思うけど。

また彼のような詰め込み系のラップは色んなフロウをこなすことが難しいと思うのだが、
本作で曲によって様々なフロウを見せてくれ、一曲の中でも緩急つけたラップをこなす。
韻も変則的にガンガン踏むし、恐ろしくラップが上手い。
声質やカリスマ性を除けば(ここが欠けてるとも思わないが)弱点らしい弱点が見当たらないラッパーだ。

Black Starの「Thieves In The Night」を韻を絡めながら訳した(らしい)タイトル曲は
ラップをこもらせたエフェクトにもより、本作最もとっつき難い仕上がりに。
本作で一番気に入ったのはアングラ感ありありのトラックの上で、他者に植えつけられた理想像へ警鐘を鳴らすM-8だ。
歌詞を全部引用したいぐらいだが、それは無理なのでフックだけでも。

理想像に近づこうと人々は生きるが 理想像の創造主の顔を知っているか?
理想通りの生活を人々は求めるが その理想が満たされた時幸せになれるか?

真夏に起こった悲劇を情景描写を絡ませ美しく描くストーリーもののM-12、
「稲中が真実の聖書」なんてラインも飛び出した珍しく肩に力を抜いて友人の門出を祝うM-14あたりはキャッチーな仕上がり。
上りあり下りありの自転車の旅を緩急つけたフロウで表現したM-5も良い。他にも良曲はいっぱいあるが、きりが無いので割愛。

精密にフロウと歌詞をコントロールし一曲一曲に様々な色を付けるMEISOだが、
本作はあくまで独立した楽曲群をかき集めて1枚にした作品だ。
曲の流れはスムーズで違和感無いし、世の中の99%のアルバムは曲をかき集めて作っているのだろうけど、
彼なら超コンセプチュアルな一枚も作れそうなので、ぜひ作って欲しいと思うのであった。

夜道 (album mix) feat. Shing02 / MEISO


防衛本能 / MEISO



コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://taill.blog72.fc2.com/tb.php/179-47810213
    この記事へのトラックバック

    MEISO『夜の盗賊』

    2009年12月9日リリースのファーストアルバム。 SEEDAのアルバムの惹句にこんなものがあった。"およそ日本語ラップというものの歴史上、これほどあらかじめ「クラシック」となることが期待され、同時に、正しくそれに応えるべく制作されたアルバムがあっただろう



    最新の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。