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王道楽土 / MICROPHONE PAGER

2010年01月05日 23:50



01. HEADLINE NEWS (INTRO)
02. 改正開始08 feat. B.D. the BROBUS, D.O
03. 王道楽土
04. 号外 feat. Q, 漢, 鎮座 DOPENESS
05. たまんねえ feat. THE LEGEND$, RINO
06. HEY! FELLOWS feat. (G.K.MARYAN/YOU THE ROCK★/RINO)
07. MESSAGE feat. Mummy-D、E.G.G.MAN, BOY-KEN, ZEEBRA, UZI
08. CYPHER feat. SYZZZY SYZZZA
09. HARDCORE feat. HIDADDY, 剣桃太郎, SHINGO★西成
10. 必勝 feat. MIKRIS, JBM, MARS MANIE
11. 隙 feat. SUIKEN, RYUZO, DABO
12. MP5000FT feat. ANARCHY, SEEDA
13. DON&GUN feat. Part Pakaluck
14. 灯かり消すな feat. COMA-CHI, BES
15. 最も危険な遊戯 a.k.a. Piranha feat. D.L, GOCCI, KASHI DA HANDSOME
16. 王道楽土アウトロ



リスナーからの信頼も然ることながら、同業者からのリスペクトが半端無いMUROTWIGYが、
MICROPHONE PAGERとして前作から14年振りにドロップしたオリジナルアルバム。

ペイジャー名義とは言え、オリジナルメンバー5人のうち今回の参加者は2人のみ。
2人が主力メンバーだったにしても、これでペイジャー名義なのは正直どうなのかと思ったが、
彼らとしてはペイジャーの名前を使う事によってシーン全体を巻き込むような作品を作りたかったようだ。

言いたい事ができたらギドラが復活するように、
シーンに喝を入れるためにペイジャーが復活したということらしい。
実際に現在のシーンが腑抜けているのかどうかはさておき、どのように喝を入れるのかは単純明快だ。
本物のラップとビートを聴かせ、本物のHIPHOPが何なのか、リスナーに、同業者に、見せ付ける訳だ。
その目論見は成功したのだろうか。

どうにも説明臭いイントロを経て放たれるのが2008年版改正開始。
大役を任された客演はD.OとB.D. the BROBUSの2人。ここでSEEDAとかANARCHY辺りを起用しないのは、
雷家族のD.Oとペイジャーの息子のニトロの息子のB.D.の2人がよりペイジャー直系のラッパーだからだろうか。

逮捕直前の歌詞(無事迎えられるか明日♪)が悲しいD.Oも悪くないが、
B.D.ってこんなにカッコ良かったっけ?と思わず思ってしまった(失礼!)100点満点のラップをかますB.Dがやばすぎ。
冒頭にして今回のMVPは彼に決定。最初フックがダサいと思ったが聴きこむと気になら無くなるから不思議。
ネタ感たっぷりの真っ黒のビートもたまらんし改正開始の名に恥じない曲だ。

今回唯一の客演無しのタイトル曲では、熟成された2人のラップが堪能出来る。
派手さの無い曲でもしっかり聴かせるのは流石のスキル。
んで本作個人的ベストがQ、漢、鎮座 DOPENESSらオリジネーター3人を迎えたM-4。
言葉通り「冒頭から鳥肌」もんのMUROに、オフビート番長の客演陣のラップ、切れ味鋭いTWIGYのフックに、極上のビートと完璧な曲。

と、ここまでは流石ペイジャー!半端ねぇペイジャー!と思ったのだが、次のM-5からクオリティが急落する。
誰が喜ぶんだという変なトラックとTHE LEGEND$(笑)が今までの流れをぶち壊す。
565はいつもの捻りも糞も無いダラダラしたラップを垂れ流し、
DENもそれと全く同じレベルのつまんないラップをかます(DENってこんなにラップ下手だったっけ?)。
リノが少しフォローしてくれたが間違い無く今作ワースト曲。

M-6のペイジャー+という(実質雷+MUROだが)10年前だったら鳥肌もんの面子も今だとワクワクしないから不思議。
そんな訳で全然期待してなかったのだが、活きの良いマイクリレーが楽しめた。
特にマーヤンは予想外に頑張ってた(DOPEでFUNKでフランクにダイブしてくんだ 打ち込むタイプのマイク♪)。
ただ次のさんピン組をかき集めたM-7、千葉ラッパーの詰め合わせM-10(DELIは?)、フロウ巧者を集めたM-11等辺りは不発な印象だ。
参加してるのは地力のあるラッパーも多いのだが、窮屈に各バースに押し込められて、いまいち実力が発揮できてない感じ。

よくもまーこんなハードコアな人達を集めたなと感心したM-9は、マイクパスごとにハードコア指数がどんどん加速していく。
一口にハードコアと言っても客演の三者のスタイルは全然違うので、素敵な化学反応が起こっている。
ソロアルバムの成功により一気に名を上げたANARCHYSEEDAを迎えたM-12では新旧カリスマラッパーの共演が楽しめる。
今乗りに乗ってるこの2人に全く食われないMUROとTWIGYはやっぱり凄い。
SEEDAは新しいフロウを見せそのフレッシュさを誇示する。この人はフロウの引き出しがどんだけあるんだろう。

Don't Turn Off Your Light」のセルフオマージュM-14ではスキルフルなCOMA-CHIとBESをフィーチャー。
両者はいつも通りの割とリラックスしたバースをキックし、変に力まないナチュラルな仕事ぶりが好印象だ。
K.O.D.P.所属の3名を迎えたラストM-15ではD.Lの存在感が抜群。
絶対ケーダブに向けてるだろという攻撃性全開のリリックとフロウで気を吐く。

伝説になっていたMICROPHONE PAGERを復活させ作品を発表するというのは非常にハードルの高い行為だっただろう。
MURO全編プロデュースのトラックは上質なものが多かったし、ペイジャーの2人のラップは全編キレキレでホントに良かった。
ただ大量に呼ばれた客演がこの超高いハードルをみんな越えたかと言うと当然そんなことは無く、
過半数は期待に添えたバースを用意出来ていない。
印象的だったのはベテラン勢よりも最近名を上げたラッパーの方が良い仕事をしていた事だ。

ペイジャーを復活させたのはシーンの底上げを図る目的があったのだろう。
そのため出来る限り多くのアーティストを呼んでおり、それが今作の無駄なごちゃごちゃ感とクオリティの低下を招いている。
今シーンに必要なのは馴れ合うことでは無くて、ダサいものはダサいとはっきり言い、
本当の意味で切磋琢磨する事なのではないだろうか。


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