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花と雨 / SEEDA

2009年10月04日 23:55



01. ADRENALIN
02. TOKYO
03. ILL'WHEELS feat. BES
04. SKIT
05. 不定職者
06. Sai Bai Men feat. OKI from GEEK
07. WE DON'T CARE feat. GANGSTA TAKA
08. JUST ANOTHER DAY
09. GAME
10. ガキのタワ言 feat. NORIKIYO, STICKY
11. DAYDREAMING
12. LIVE'and LEARN
13. 花と雨



出典は忘れてしまったが、アメリカでのラップ人気の移り変わりに関してこんな話を聞いたことがある。
最初リスナーは声に特徴があるラップを好んで聴いていた。
時が経つと今度はスキルのあるラッパーの作品に人気が集中してきた。
最後に歌詞が素晴らしいラップが評価されるようになった。

人気や評価の基準が声質⇒スキル⇒歌詞となった訳だ。眉唾ものの話だが興味深くはある。

んでこの話を仮に日本語ラップに当てはめると今はどこなのだろう。
個人的にはスキルと歌詞の間ぐらいにいるんじゃないかなぁと思っている。
んでスキルから歌詞へ評価の基準が動いたきっかけの一つが本作「花と雨」だとも思っている。

前作「GREEN」までのSEEDAは歌詞に英語と日本語をごちゃ混ぜにし、言葉を詰め込んだラップをしていた。
発声法も聴き取りにくいもので、すごくラップが上手いのは分かるけど、
何言っているのか歌詞カードを見ないとよく分からなかった。

だが本作からSEEDAは思い切ったスタイルチェンジをし、英語を使うことがあっても一部に留め、
日本語を中心とした歌詞を書くようになった。
また詰め込み系のラップも止め、何より発声が非常に聴き取りやすくなった。

その結果従来の日本語ラップに近づいたというとそうでもなかった。
歌詞は日本語でかつ聴き取りやすいが、その響きはトラックに自然に溶け込み
今までの日本語ラップにありがちだった無理やり感がまるで無い。
スタイルチェンジ後のフロウはスムーズかつオリジナルなもので日本語ラップのレベルを一気に引き上げた印象だ。

そんな抜群のハード(スキル)を駆使して表現されたソフト(歌詞)は白い薬や裁判の話やらで穏やかではないが、
表現力が抜群なのでつい引き込まれてしまう。特に前半のハイライトとなるM-2は
「尊敬できるヤクザに会えば ワルと堅気の違い わかるはずだ 尊敬できるラッパーがいれば 自ずとHIP HOPがわかるはずだ」
「おしゃれでかっこいいヤツはレイプ魔 人当たりいいアイツは注射マン」等パンチライン連発。

M-10まで自分達の凄さや社会に対する不満を粋な語り口で聴かせていたところから一転、
M-11から流れが切り替わる。自らの生い立ちや姉の死、彼が今ここにいること、彼が彼である理由を歌う。
以降の流れがこの作品及びSEEDAの評価を決定的にしたのは想像に難く無い。

この作品で評価を確実なものとしたSEEDAは以降、豪華客演を迎えたメジャー盤「街風」、
本作の終盤をクローズアップし本作をよりパーソナルな作風にした「HEAVEN」、
より高い視点でのメッセージを発しつつも人懐こさが過去最高となった「SEEDA」等を発表しているが、
本作に充満するハングリーさにはどれも及ばない。

NASが「ILLMATIC」のノリが以後出せないのと同じで、評価された後の作品だから当たり前なのかもしれない。
それを求めるなら過去の作品に遡るか、他のアーティストの作品をあたるしか無い訳だ。


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