--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

The Lyricist / GANXTA CUE

2009年09月16日 00:00



01. The Lyricist
02. Baby feat. HI-D
03. BIGMAN
04. ニュース feat. ARIA
05. Party Shit feat. S.S.G.
06. Back To The Ol' School feat. EQUAL
07. レシピ -何分間ラッピン-
08. De-Ra Hood feat. Bull
09. 阿呆 feat. 般若
10. Slow&Eazy
11. Pride Or Sales
12. 星の数ほど feat. BigI'z Mafia
13. The Chosen One



生き様が刻まれた前作はJAPANESE HIP HOP史上稀に見る気合に満ち満ちた一枚だった。
力でゴリ押しするだけで無く、優しさや弱さといった人間らしさも嫌味無くさらけ出し、
彼の人柄とパブリックイメージをバランス良く演出していた。

それから1年で届けられた本作は前作で築き上げられた俺の中の彼のブランドを見事に壊してくれた。
前作は人間味溢れながらもギャングスタラッパーとしての品を落とすようなラインは無かった。
だが本作ではM-8,M-10辺りのぐだぐだのフロウとリリックを筆頭に自ら顔に泥塗りまくり。

自分の新たな側面を見せるのは大いに結構なのだが、やり方が不味過ぎる。
まるで出来ちゃった結婚したアイドルの如くのぶち壊しぶり。もう少し品を持ってやってほしかった(相方のOZを見習って欲しい)。
最近流行の素の自分を見せるやり方だと思うのだが、それを上手くやるには相当のスキルとセンスが必要だ。
ただ単に話言葉でラフにラップすればみんなが般若になれる訳じゃない。あの位置に行くには相当なバランス感覚が必要だ。
要はそれがCUEに無かったという事か。般若を目指して思いっきり失敗したDABOの4thを思い出した。

もちろん全てが駄目な訳では無いので良かった曲を挙げてみる。
リリシスト宣言をかます小曲のM-1は、もしかしたら本当にリリシストになれるかもしれないと思わせる位の説得力を持っている。
前作の「黙ってみてろ」をもう少し柔らかくPOPに聴かせるM-2も新境地だし素敵(ベイベーってラインがこんなに似合うラッパーを他に知らない)。
EQUALのズル剥けトラックの上で、急転直下のフロウをぶちかますM-6も良い(特にフックがヤバ過ぎ)。

般若の芸風に寄り添ったM-9やギャングスタとマフィアの夢の競演が実現したM-12はそれなりの出来。
最近の世相を切るM-4は素晴らしいラインが結構ある。

客演をバランス良く配置し新たな試みもさらっとこなしており、極端な駄作という訳ではない。
しかし前作が純粋にそれまでの人生をぶつけた1枚だったのに対し、前作の成功のせいか
変に売れたいとか成功したいといった欲が言葉の端々に感じられ、言葉に重みを感じなくなった。
その他にはM-3,M-7等の明らかな駄曲の存在、M-8,M-10辺りの腑抜けたフロウのせいで本作の印象は相当悪い。
前作がそれまでの30年の人生をかけたものなら今作は1年分の気合しか感じない。

もっとじっくり作品を作って欲しい。かっこ良いラッパーなんだから。

死にてぇなら勝手に逝けや 生きてぇ奴なら五万と居るんだ
生きてぇのに生きてけられねぇ 死にてぇのは人を巻き込んで

Baby feat.HI-D / GANXTA CUE


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://taill.blog72.fc2.com/tb.php/130-4d466a9b
    この記事へのトラックバック


    最新の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。