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神様のカルテ

2011年08月28日 23:00

ベストセラー「神様のカルテ」の映画化作品。2011年夏公開。



地域病院で深夜勤務等の激務をこなす一止(いちと)は、医療のあるべき姿、患者への接し方に思い悩んでいた。
上司の推薦で大学病院の学会に参加した彼は、そこで大物に認められ、職場の移動を勧められる。
その一方で、彼は大学病院で治療を断られた末期患者に熱意を傾けていく。

原作は読んでいないのだけれど、ベストセラーらしく整理整頓された話の中に分かりやすくテーマが並べられる。
例えば、医者と患者のあるべき距離。一人の患者に入れ込み過ぎると他の患者への対応が疎かになったり、
感情に振り回されて正しい判断が出来なくなる恐れがある。だが、逆に事務的に接し過ぎると患者は医者に心を閉ざしてしまう。

あるいは、医者のするべきこと。医療現場で目の前の患者の命を救うのか、
それとも最先端医療の研究・実験を重ねることで医療技術の進歩に貢献するのか。どちらが命を救うことになるのか。

本筋の話はこちらの予想を超えてくることは無く大人しい映画と言えるのだけれど、
主人公が住んでいる元旅館の集合住宅の造形や、そこの住民達の人となり、
それらの大正時代にタイムスリップしたかのような浮世離れした雰囲気、
一止の奥さん(宮崎あおい)の無邪気な魅力が、優しいスパイスとなって映画を肩肘張らずに楽しめる。
これらの雰囲気を盛り上げてくれる音楽も良かった。

ただ、映画を観終わった後に残る印象が、末期患者とのやりとりより、
旅館での仲間とのやりとりだったりするのはちと問題か(自分の人格的に)。

★★★★★★★☆☆☆
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マリッジ・パラノーマル・アクティビティ

2011年08月25日 00:00



結婚しました。

カーズ2

2011年08月20日 23:30

ピクサーによる2011年夏公開作品。



世界最強のアニメ制作会社ピクサーと言えば
子供も楽しめるシンプルなストーリーの中に大人も考えさせる骨太のテーマを仕込むことで
老若男女に受け入れられる高レベルな作品を連発してきた。
そんなピクサーの集大成となったのが「トイストーリー3」だった。
トイストーリー1作目から10年以上経て発表された3作目はその時の経過をも作品に組み込み
人気シリーズだからでは無く必然性を持って作られた作品となっていた。

そんな必然性が本作には無い。前作「カーズ」はピクサー作品の中でも完成度の高い練り込まれた作品だった。
だが本作は前作の登場キャラクター達が日本やイタリア・イギリスと、世界を舞台に大活躍する、それだけの映画だ。
続編を作る必然性も、裏に隠されたテーマも存在しない。一応現行エネルギーと代替エネルギーの争いも描写されているが
過去のピクサー作品の練り込まれたテーマに比べるとテーマと呼ぶのを躊躇するレベルだ。

ただ熱いレースだったり、スパイ映画さながらの激しいアクションシーンだったりは満載なので頭からっぽにして楽しむ分には悪くない。
ストーリーを味わうというより映像を体感する映画。自分は2Dで見たのだがぜひ3Dで見るべき作品だ。

★★★★★★☆☆☆☆

コクリコ坂から

2011年08月19日 23:30

2011年夏公開、宮崎吾郎監督による2作目。



宮崎吾郎初監督作品の「ゲド戦記」が、自分にとってジブリ史上最低の出来だったので
全く期待せずに本作を見たのだけれど、予想に反して悪くなかった。

父を朝鮮戦争で亡くし、母も留学中の海(うみ)には毎朝庭の旗を掲げる不思議な習慣があった。
彼女が通う学校では旧文化部棟の取り壊しに対して、壮絶な対立が起こっていた。
その争いの中心にいた新聞部部長の俊と海は次第に惹かれあっていく。

「ゲド戦記」は説明下手な印象で、登場人物の気持ちだとか話の流れ等が分かりづらかった。
そう意味では「コクリコ坂から」も似たようなものなのだが、ストーリーのスケールが壮大だった「ゲド戦記」に比べ
団塊の世代の青春時代を切り取った本作は話が小振りでシンプルな為、不親切な進行でも視聴者が置いてけぼりにされることはあまりない。
むしろ単純な話だからこそ、説明不足な位が見る人の想像を膨らませてくれる。
海が家事をこなす様の淡々とした描写だったり、海の声優を担当した長澤まさみの演技っけの無さだったりにほっこりする。

宮崎駿が脚本を書いてあるだけあり話の流れはスムーズだ。彼が監督をしていたら数倍面白い作品になってただろうけど。
宮崎吾郎監督の演出が地味な為、序盤から中盤の流れは悪くないのだが、ド派手な描写が一切無いまま映画が終わってしまうのは残念。
終盤にデカイ一発が待っているのが恒例のジブリ映画に慣れた者にはちと物足りない。

本作の一番の見どころは旧文化部棟の描写だったりする。哲学だとか科学だとかにのめり込み、女っけ一切無しの男臭さ全開のそれは
こんな時代に生まれたら楽しかったのかななどと一瞬妄想させてくれる位の吸引力があった。
旧文化部棟のデザインは宮崎駿が担当だと映画を見た後知り、どうりで高レベルだったのだと思ってしまった。

前作は見れたものでは無かったが、本作はジブリ映画としては物足りないが、そこらへんの映画より十分楽しめる作品だ。
「借り暮らしのアリエッティ」みたいな地味な作品が嫌いじゃない人は見ても後悔しないと思う。
宮崎吾郎監督は経験不足な為か、登場人物の表情のバリエーションが少なかったり、派手なアクションシーンが
出来なかったりするのだが、監督の海と俊への思い入れが淡々とした描写の中にも見え隠れして、好感が持てる。
ただ如何せんメインの2人以外の印象が残らないので、他の登場人物にもその思いを込めて欲しいけれど。
吾郎監督は作品を重ねたら、ひょっとしたら化けるのではないだろうか。楽しみになってきた。

★★★★★★★☆☆☆


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