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MESS -KING OF DOPE- / メシアTHEフライ

2011年01月20日 23:30

リリース・ペースは遅いが、良質なハードコアHIPHOPを届けてきたライブラレコードから
JUSWANNA所属のメシアTHEフライが発表したファーストソロアルバム。

2010.12.15 Release

01. Intro
02. MESS
03. 東京Discovery 3 feat. PRIMAL (MSC)
04. 鉞-マサカリ-
05. ビルヂング
06. MONKEY BUSINESS feat. TAKUTO (JPC band)
07. マンダラ
08. POPS feat. 仙人掌 (MONJU)
09. 東口のロータリー
10. Skit
11. No More Comics feat. BES (SWANKY SWIPE)
12. Wonderful World
13. Outro

HIPHOP的に最高の褒め言葉のひとつにドープというのがある。
これの意味は、文字通りだと「深い」、あるいは「通好み」とか「本物」だったりする。
対義語は「浅い」「大衆向け」「偽者」ということで、ポップとかキャッチー、ワックとかになる。
必ずしも「大衆向け」=「偽者」って訳では無いけれども、「ドープ」=「本物」っていう考えは根強い。

アルバム名をキング・オブ・ドープとした本作。
「ドープ」=「深い」「通好み」「本物」と定義したうえで、このアルバムがタイトル通りドープなのか考えてみる。

まず「深い」とするのに、歌詞に巧みな比喩や多重の意味だとかを織り交ぜて、一回聴いても意味が
よく分からないが、聴き込むうちに歌詞に施された多くの仕掛けに気付かせるという方法がある。
ラップの抑揚に関しては、何度も聴きたくなる中毒性の高いものが「深い」とされる。
本作は歌詞に多くの比喩が用いられており、メシアTHEフライのオフビートのラップは中毒性が高く、
それなりに「深い」と言えそうだ。

「通好み」にするには、HIPHOPを始めとした特定の知識や音楽体験の蓄積があるとより理解が深まる
歌詞、フロウ、あるいはトラックを用いることで、特定の層がより楽しめる仕掛けをほどこす。
本作の暗く暴力的で右翼丸出しの歌詞は特定の層が喜びそうな内容で、ダークなトラックも
アングラHIPHOPをたくさん聴いてきた層には馴染みの音であり、本作は「通好み」と言えるだろう。

一番判断するのが難しいのが「本物」かどうかだが、時の試練に耐えられるものが「本物」だと
ここでは定義しておく。100年後に聴いても1万回聴いても素晴らしいと感じるか。
無論それを確かめるのはちょっと無理なので、人はそれまでの自分の経験と感性を信じて
一応のジャッジメントをする訳だ。

「今」の「自分」が判断すると、タイトル曲のM-2とか終盤のハイライトのM-11とかは、
クラシカルな「印象」だけど、後はそれなりの「印象」。
個人的に本作は、ミドル・オブ・ドープぐらいです。

mic02.gif

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THE LABORATORY / NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

2011年01月04日 23:00

前作から3年振りとなるニトロ4枚目のアルバム。

2011.1.1 Release

01. THE ANTHEM
02. NITRO EXPRESS
03. チャイチャイ
04. イッカイコッキリ(一生のお願い)
05. ボウドウ
06. いらっしゃいませ in THE 社交場
07. 自由研究
08. B.O.N.
09. ティリーファンクJr.
10. Masters of Ceremony
11. Knockin'on Labo's Door
12. BLUE HOUR
13. 鬼ダッシュ
14. DA ORIGINATOR

日本語ラップ史上屈指の名盤となったグループ1枚目のアルバム以降、
次々と発表されたメンバーのソロアルバムは軒並み素晴らしい出来で
一時はシーンがニトロを中心に回っているように見えていた頃もあった。
だがグループ・ソロ作品ともにリリースを重ねるごとに徐々にクオリティが下がっていき、
特に最近はソロ作品に当たりが一つも無いという有様だった。
そんな中、惰性で発表されたようにも見えた本作だったが、
予想に反して、なかなか素晴らしい一枚となっている。

メンバーがインタビューで、1stアルバムの時のような初期衝動を込めたと話しているように
煮詰まった印象の強かった前の2枚のアルバムと違って、
ただ単にイケてるビートの上でイケてるラップをかますということが本作では実践出来ている。
それはひとえにトラックによる所が大きい。
本作のビートはニトロのラップを引き立てる機能的なものが並び、
かつニトロらしさとフレッシュさのどちらも両立させたバランスの良いものが多い。
メンバーのスキルは全盛期に比べれば劣化してしているのだが、それでもそんじゃそこらのグループに
キャラ立ち具合では負けないので、出来の良いビートが用意されればマイクリレーは十分楽しめる。

ソロラッパーの集合体という表現がされることの多いニトロは
グループの楽曲では、メンバーそれぞれが好き勝手にラップをしてマイクを回していくという
ラフな作りが多かったのだが、本作ではメンバーが一枚岩となって楽曲を製作している印象が強い。
メンバーのラップに全盛期の勢いは無いが、今までの作品よりも楽曲ごとのメンバーの意思疎通が
行き届いており、メンバーそれぞれが自分の役割を果たし弱点を補い合っている。
その為か今までグループが苦手としていたロウなテンションの曲に関してもクオリティが落ちていない。

ニトロ帝国が再び全盛期を取り戻すとはまでは言わないが、
グループ10周年を超えて彼らはまだまだ戦えそうだと思わせてくれた一枚だ。

mic02.gif



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