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24 HOUR KARATE SCHOOL JAPAN / SKI BEATZ

2010年12月23日 21:00

90年代のHIPHOP黄金期に多数のクラシックを手掛け、現在も通を唸らす仕事を続ける
アメリカの伝説のプロデューサー(らしい)SKI BEATZによる同名コンピレーションの日本バージョン。
R-Ratedが総指揮を担当し、原作のトラックをそのまま使用、
日本の有力アーティストが結集して作り上げた重要な一枚だ。

2010.10.20 Release

01. AMEMURAN DREAM feat. 韻踏合組合
02. GO feat. SEEDA
03. 日本人ラッパー総選挙 feat. 般若
04. 24 BARS TO KILLteat. ANARCHY, RINO LATINA Ⅱ, 漢, MACCHO
05. JAPANESE TOKKOTAI BANCHO feat. TETRAD THE GANG OF FOUR
06. MY CITY feat. GAZZILA
07. HEAVEN’S DOOR feat. RYUZO, B.I.G. JOE
08. RUNNIN’feat. バラガキ, ZEUS
09. REMEMBER SHADOWMEN feat. K.G.E. THE SHADOWMEN
10. ROC RATED feat. ANARCHY, LA BONO, RYUZO
11. MCW (MUCHA CUCHA WARU) feat. TWIGY, DABO
12. FOLLOW ME feat. SMITH-CN
13. HEY TAXI feat. ISSUGI, S.L.A.C.K.
14. 24 BARS TO KILL REMIX feat. DJ TY-KOH, ZEEBRA, D.O., SIMON, SHINGO☆西成

作品をまともに出していない新人は別として、コンピレーションアルバムって
個人名義の作品に比べてアーティストのモチベーションの維持が難しい印象があるのだが、
本家の流用とは言え、SKI BEATZの作品に参加出来ることもあってか、参加ラッパーの鼻息は荒い。

選出されたメンバーはベテランから最近名を上げたものまで幅広いが、
すでに多くの作品を発表している既聴感のあるベテランは複数人を一曲に集め、
新人は一人に一曲を任せており(一部例外あり)新鮮さと安定感のバランスが良い。

生音が多く使用されたSKI BEATZのトラックはトリッキーなものから王道感溢れるものまで幅広いが、
共通するのは「SKI BEATZらしさ」だ。
トラックを作る為の様々な道具や情報が溢れている古今、トラックメイキングで個性を出すのは
ラップで個性を出すよりずっと難しいと思うのだが、それを軽々とやってしまうのは凄い。

歴代の名コンピレーションと比較しても決して劣らない素晴らしい一枚の中でも
お勧めなのは、やはりリード曲M-4「24 BARS TO KILL」。
過去に一度は天下を取ったような新旧カリスマ・ハードコアラッパー4人が気を吐く中、
冒頭のANARCHYが抜群。
彼の2ndアルバム「Dream and Drama」は自分はこけたと思っているし、良い時と悪い時の差が激しいので
同時期に売れたSEEDAに比べてリスナーからの評価が芳しくない彼だが、良い時はホントに良い。
抽象的な表現になってしまうのだが、リリック・フロウ・バイブスから
スター性とゲットー根性を両立させながら撒き散らしている。

YouTubeでは色んなラッパーが「24 BARS TO KILL」のREMIXを公開している。
同じトラックだとスキルの比較も容易で興味深い。

mic02.gif
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STRAIGHT FROM THE UNDERGROUND / NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

2010年12月10日 23:30

多方面から高い評価を受けた前作から4年、勝負の1枚となったグループ2枚目のアルバム。

 2004.8.25 Release

01. STRAIGHT FROM THE UNDERGROUND
02. D.R.V.
03. ONE DROP
04. HIGHEST FLOOR
05. 毒々 feat. TOKONA-X
06. 10%無理 feat. MURO
07. THRILL FLIGHT feat. odeco de gocci
08. 地下の帝王
09. DOWN THE LINE
10. たてめえん
11. MIDNIGHT MIC RELAY
12. ナイビバFIVE feat. KASHI DA HANDSOME
13. SOAP(オーストラリア)
14. 悪戯伝話
15. STILL SHININ’

HIPHOPに限った話ではないのだが、ファーストアルバムの呪縛というものがある。
それは、1枚目のアルバムの完成度があまりに高いと、
以降の作品がどうしてもその壁を越えられないというジレンマを抱えることだ。
名盤が生まれる背景には、豊かな才能だったり、環境だったり、熱意があったりする訳なのだが
偶然というかまぐれの要素もやはりある。
名盤に続く作品には物凄い期待とプレッシャーがかかることになるが、
そんな超高いハードルが越えられることはまず無い。
完成度が高すぎた日本語ラップのファーストアルバムとして筆頭に上がるのが
本作の前作にあたる「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」だ。

本作は前作を超える事は残念ながら出来なかった。その原因の1つがトラックだ。
前作はたまたまなのか確信的なのかは分からないが、複数のプロデューサーの用意したトラックに
ニトロという抽象的な存在を確かに表現する「何か」があった。
それはどういう意味かと言われたら雰囲気としか言いようが無いのだが、
とにかくそれらのトラックがアルバムに集結することでニトロという存在を確立させていた。
だが、本作のトラックから受けるニトロ像はバラバラでとっ散らかった印象しかない。
楽曲単位の出来は決して悪く無いのだが。

もう一つの原因は、前作にあった得体の知れなさが無くなってしまったことだ。
理由としてメンバーそれぞれがソロ作品を発表したことにより、
メンバーの全貌がリスナーにばれてしまったことがあげられる。
1枚目が出た頃は誰が誰だが分からないガヤガヤ感がアルバムをよりスリリングに聴かせていた。

またファーストアルバムはそれまでに発表された楽曲の多くを再録しておりベストアルバム的な側面も強かった。
その為個別の楽曲のクオリティが高いのは当然とも言えた。
それに比べ本作は1stアルバムの後に発表された楽曲は収録されておらず、全て新曲で勝負している。
発表済みでも出来の良い曲はアルバムに入れといた方が、作品の新鮮味は薄れるが完成度は上がっていた。
具体的には「NITRICH」「WATACK」「UPRISING」は入れとけば良かったと思う。
3rdアルバムに「SPECIAL FORCE」が入ってなかったら印象は全然違っていたはずで。

それと、前作大量にあった遊び心のあるスキットが殆ど入ってないのもマイナスポイントだ。
ガチガチのマイクリレーがひたすら15曲続くのは正直厳しい。

色々言ったが、ファーストアルバムの呪縛とここまで善戦した作品も珍しいかもしれない。
3枚目のアルバムは明らかに戦う気が無かったみたいだし。

mic02.gif

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PROJECT(妄) / 妄走族

2010年12月01日 23:30

現メンバー8MC全員が揃い、以前の作品よりもラップやトラックのレベルも向上し、
彼らの名前を世間に広げることに成功した渾身の3rdアルバム。

41FJVCHC7C.jpg 2003.3.26 Release

01. Intro
02. Project(妄)
03. 妄走族 DA バカヤロウ
04. 王者-DEFENDING CHAMPION-
05. P.M.D
06. すずらん-酔いどれ行進曲- MC GORI
07. STOP THE WARS
08. YEN
09. クソ MC2003 Wack MC
10. まむし-Choice the Game- feat. D.O
11. 与太者 feat. MISTA SMITH
12. マンチスター東京 feat. Bigga Raiji
13. Skit cutting DJ TURBO
14. Underground Over the Sky feat. Joey Slick
15. クソ MC2003 Sucker MC
16. Skit
17. 族中法度’改
18. ブリブリテーマソング Part2 feat. MISTA SMITH

本国アメリカではギャングスタ文化と切っても切れない関係であるHIPHOP。
そんなHIPHOPが日本のヤンキー文化に迎合されるのは必然的だったのだろう。
ひと昔前ならば髪をリーゼントにして肩をいからせて歩いていたであろうワルな人々の間で
HIPHOPは自分のライフスタイルを表現する方法の一つとなった。
そんなHIPHOPがヤンキー文化に取り込まれる過程に出来た、
いわば副産物のような存在が妄走族なのではないか。
彼らはラップもするしターンテーブルも使うしBなファッションもしているが
それと同時に元暴走族のメンバーが大部分を占めており、歌詞であったり服装であったりに
昭和の不良の匂いや、時には仁義なき戦いな匂いを醸しだしている。

自分の言葉でラップをすることの重要性をシーンに広めた般若の存在がとかく大きく言われがちな妄走族だが
HIPHOPに自分の好きなヤンキー文化やヤクザな文化を相性とか考えずにぶっこむグループの自由な姿勢が
般若のオリジナルティーを何より重視する姿勢とも重なるのである。
古風なヤンキーが死滅しつつある古今
(当然形を変えスタイルを変えヤンキーはどこの街にも溢れかえっている訳ではあるが)
ヤンキー・ミーツ・HIPHOPをもろに体言した妄走族みたいなグループは今後出てこないと思われる。

そんな彼らの勢いであったり、意外な知性であったり、
(反戦を歌うM-7「STOP THE WARS」何かはキングギドラの「911」とかよりずっと心に刺さる)
水準の高い音楽性をキープしつつ、
彼ら独特の魅力をパッケージングすることに最も成功したアルバムである本作の重要性は相当高いと思う。
カッコ良い作品なのは当然の事として。

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