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052 BIG BOSS / DJ MOTO

2010年10月31日 23:00

 2010年9月15日発表作品

01. Intro
02. BALLIN’feat. M.O.S.A.D., MC JUN, Sygnal
03. Hurricane feat. EL LATINO & CITY-ACE
04. ONE NIGHT feat. Ms.OOJA
05. TAKE OFF feat. 杏-ann- & KICK QUICKLY
06. NIGHT PLAYER feat. TWO-J
07. SUPER SONIC feat. CITY-ACE, MINISTA K.C, BALL SHOOTER, JAP-K, STEALER
08. TAKE OVER feat. CRAY-G, KJI, K.O., SURELO, A-1
09. 宿命 feat. G.CUE
10. 052LEGEND feat. Mr.OZ, G.CUE, AK-69, Equal, AKIRA, EL LATINO, DJ OLDE-E
11. THE GHETTO feat. Mr.OZ, G.CUE, AK-69, DJ DOPEMAN
12. fuck the police feat. AK-69 & PitBull Fighter
13. memory feat. Mr.OZ & 杏-ann-

mic02.gif

80年代から音楽活動を開始し、名古屋の老舗クルーW.C.C.の創始者でもある、
東海HIPHOPシーンの重鎮であるDJ MOTOによる初めてのリードアルバム。

彼の最大の武器である地元でのコネクションの強さが生かされ、本作には25名もの東海地方を代表するアーティストが集結している。
若手も呼んでいるものの、Phobia of thugやAK-69といったベテランを重用し、いくつもの曲に起用している。
同胞のDJ DOPEMANのアルバム「The Doberman」が大量に呼んだ客演のスキルにばらつきがあったのとは対照的に、
ある程度面子を絞った本作は、演者のレベルが安定している。

愚直なまでにギャングスタラップで固められていたDOPEMANのアルバムに対して、
本作はシンガーのみを呼び「君がくれた魔法の時間」なんて歌わせるM-4やどポップなレゲエ曲M-5等、
意外にも耳辺りの良い曲が多く用意され、楽曲のバリエーションも幅広く、被っている曲が無いのはポイント。

客演やテーマ選びは巧みで、楽曲ごとの狙いが明確なのも良い。ただ肝心のトラックが足を引っ張っている曲がいくつかある。
例えば、燻し銀ラッパーのEL LATINOと人懐こい歌声が魅力のCITY-ACEを絡ませ、ポジティブなメッセージを伝えるM-3は狙い所は良いが、
ピコピコうるさいトラックが耳障り。せつなメロディをループさせたトラックの上でG.CUEに生き様を語らせるM-9も悪くはないが、
G.CUEの起伏の少ないラップとシンプル過ぎるトラックのせいで一曲聴き通すのは辛い。
名古屋の主要ラッパーを全員呼び、サビにはTOKONA-Xの「知らざあ言って聞かせやSHOW」のフロウを流用したM-10はカッコ良いが、
それは客演の力による所が大きい。

逆切れ気味の警察批判の歌詞に全く共感出来ないものの、楽曲として一番良かったのはM-12。
耳の上を滑るように小気味良くラップするAK-69と、
人間臭いフロウを鼓膜にこびり付けていくPitBull Fighterのスタイルの落差が曲に面白みを与え、
DJ MOTOのトラックも巧みに展開し退屈させない。クレジットには無いがPhobiaの2人も参加しているサビも良い。
ひたすらに硬質なビートとBALLERSの4人のゴリゴリラップが、硬派なグルーヴを生み出したM-2も好き。
Mr.OZによるラストM-13も良い。OZにしては珍しく歌詞に意味はあって無いようなものだが、
「This is Original最新のフロー」と自らが言っているように消え入るような、死に際みたいな切羽詰ったラップが新鮮。
引き際をわきまえたトラックもラップにばっちりはまっている。

演者を選んだりテーマを決めたりするプロデュース能力は高く、飛び抜けた1曲こそ無いものの、
バラエティ豊かな楽曲のおかげで退屈せずに聴ける一枚だ。ビートは太く音質も良いので大音量で聴くのがお勧め。

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トウカイ×テイオー / TOKONA-X

2010年10月02日 21:00

 2004年1月28日発表作品

01. They Want T-X ~INTRO~
02. Nexxxt Big Thing
03. HOW We ROLL ~who tha finest.Who tha biggest~ feat. DABO, BIGZAM, Mr.OZ
04. Let me know ya... feat. Kalassy Nikoff
05. Oh my goodness feat. AKIRA
06. H2
07. I Just Wanna... feat. SYGNAL
08. I’m in Charge
09. Dirty go around feat. asm.
10. 女子大ROCK feat. LOKU, WATT, Killa-D,MASH, ANTY the 紅乃壱, KEISHI, DJ abu
11. Twin Peaks feat. EQUAL
12. -SKIT-
13. BAD若旦那 ~いんだくらぶ~
14. New York New York
15. Where’s my hood at? feat. MACCHO
16. Do U Want it again ~OUTRO~ feat.ia



若干26歳で亡くなったTOKONA-Xが唯一残したソロアルバム。

彼の特徴は、名古屋弁でのしゃべくりをそのままラップにしたかのようなオリジナルなフロウと超キャラの立ったオヤジ声だった。
そんなスタイルで時にサグに凄んで見せたり、時におちゃらけてみたり、非常に表現の幅が広いラッパーだった。
喜怒哀楽といった感情をラップで表現するのが非常に上手く、更に凄いのはその喜怒哀楽の隙間、
例えば喜びと怒りの間の微妙な感情すらラップに落とし込んでいた。

それが良く分かるのが本作収録の「New York New York」。
この曲でTOKONA-Xは憧れのニューヨークへ初めて行ったときの何とも言えない気持ちを歌っている。
感動したとも言わず、喜怒哀楽のどれにも当てはまらない複雑な心境をラップで見事に表現している。
まるで天才俳優のような天性の才能がこの人にはあったのだろう。

彼はこのアルバムについて、やらなければならない事とやりたかった事が取りあえず出来たとインタビューで語っていた。
M.O.S.A.D.ILLMARIACHI時代からのファンの為のやんちゃな曲や、地元名古屋のアーティストを紹介する為の曲、
メジャーデビュー盤でもあったので一般人にもとっつき易い曲を用意したりと本作を作るにあたって見えない制約も多かったのだろう。
彼は一枚目はこんなもんで二枚目が勝負だとも語っていた。彼は死の直前までラップの技術が上昇し続けていた為、
もし生きていたら素晴らしいセカンドアルバムを作っていたのだろうと、予想というより確信を持って思ってしまう。

この作品が出た2004年頃は妄走族やM.O.S.A.D.OZROSOURUS等が良作を連発しハーコーラップ全盛期だった。
今ではその勢いもすっかりおさまってしまったが、その最大の原因はやはり彼の死だろう。
今のシーンをどうこう言うつもりは無いが、彼が生きていたら「女々しいラップしてんじゃねぇ」と一喝してくれたんだろうな。
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