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No.9 / UZI

2009年10月23日 11:30



01. イントロ
02. A.T.L.E.
03. 48.9 feat. HAB I SCREAM, RINO LATINA II
04. スキット
05. HOT SPOT feat. AI
06. プロフェッショナルベースボール feat. G.K.MARYAN
07. FIVE DEADLY MICS feat. KENTA5RAS, DEV LARGE, 秋田犬どぶ六, MACCHO
08. CR 氏物語
09. 開放軍'04 feat. RINO LATINA II, 秋田犬どぶ六, KENTA5RAS, 565, D.O., G.K.MARYAN
10. J.A.M.
11. KONOMI CUP
12. ひとり酒
13. 正眼 feat. AKTION
14. 韻技師 feat. 秋田犬どぶ六
15. チェンジ
16. アウトロ



聴き取りやすい滑舌の良いラップに硬い押韻、一聴してそれと分かる存在感のある声。
自分にとってUZIは愚直さやちょっとダサい所も含め、良い意味でも悪い意味でも、ひと昔前の日本語ラップど真ん中を行くラッパーだ。

そんな彼のデビューアルバムとなった前作はUZI流の武士道が貫かれた気合に満ち満ちた一枚だった。
INOVADER総合プロデュースの元、UBG勢が総力を挙げてサポートし、UZI自身の濃いキャラクターに濃い客演、ゴリゴリのトラック、
スキットすらラップをかます逃げ道の無い構成などにより、曲単位の出来は良かったが聴き通しづらい作品になっていた。

そんな失敗に学んでか、本作は過半数の曲で客演を迎えたりインストを配置したりと、
アルバムを通して聴かせる為の工夫がされている。
また前作の殆どの曲を手がけたINOVADERは今回参加しておらず、
代わりにD-ORIGINU、タイプライター、SUBZERO、FIRSTKLAS、DJ CELORY、DJ YAS、そしてDEV LARGE
彼には勿体無い位(失礼!)の豪華プロデューサーが大挙して参加し、色彩豊かなトラックを用意している。

また前作はひたすら戦いの歌が歌われていたが、
今作の曲のトピックは酒にパチンコや女、野球にゲームと思いっきり個人的趣味の事を歌いまくっている。

UZIとAIという、醤油をプリンにぶっかけるようなトンデモな組み合わせでおくるM-5は意外に美味かった。
舌が馬鹿と言われれば返す言葉も無いが、恐ろしくオリジナルティのある曲に仕上がっている。
よく上手く着地できたなー。

G.K.MARYANとの城南ウォリアーズコンビでかますM-6も好き。
前作では2人でサッカーネタの曲を作っていたが、今回は野球。
その安易過ぎるトピック選びも凄いが、巨人ファンのUZIとヤクルトファンのG.K.のパンチライン合戦も凄い。

「オジンになっても 爺ぃになっても 個人的には母音と巨人」
「野球と人生照らし合わせ 楽しむ筋書きの無いドラマ」とUZIがかませば、
「古田敦也と野村克也」と強烈なラインをG.K.が聴かせる。
後、UZIの「お前と旦那が寝た後に お前の母ちゃんとペタジーニ」も凄い。意味分らんが。

癖になる耳に残るトラックも良いし、何気にこの曲が本作ベストだったりする。
この曲の楽しげにラップするG.K.はホントかっこ良いなぁ。
この曲で使われている、単語で何となく雰囲気を伝える手法は諸刃の剣で、
一歩間違えると次作収録の「JUMP」みたいなとんでも無い駄作になったりする。
今回はギリギリの所で持ちこたえていると思う(多分)。

後、HIPHOP演歌という後にも先にもUZIしかたどり着かないであろう境地を見せたM-12も良い。
ただ、演歌では絶対無いと思う。
あと曲とは全然関係無いけど、昔ダウンタウンのガキの使いで、ネタのお題としてHIPHOP演歌というのがあったのを思い出した。
UZIはそれを知っててこの曲作ったのだろうか。気になる。

UZIはフロウの幅は決して広く無いが、大量の客演とカラフルなトラックでそれらの欠点を補っている。
後、パチンコやゲームという軽いテーマの曲もUZIが歌うと重みが増して違和感無く聴ける。
ひたすら武士な1stアルバムと早くもネタ切れした3rdアルバムに挟まれた本作は何気にUZIの最高傑作だと思う。

UZIを初めて生で見たのはキングギドラ最終兵器のライブだった。
その時は調子が良かったのかも知れないが、その日一番かっこ良かったのはZEEBRAでもK DUBでも無くUZIだった。
UZIの9mmのフックの破壊力はもの凄いものがあった。

ラップのスキルの定義っていうのは、フロウの幅とかボキャブラリーの豊富さ、韻の固さ、リズム感など色々あると思うが、
単純にその場にいる人を盛り上げる能力もスキルの一つだと知った日だった。
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GAME PLAN / THE BROBUS

2009年10月13日 23:50



01. IN THE BIGINNING
02. BUS DA BRO
03. ブッチギリ
04. MOST WANTED
05. SKIT(ROOM202)
06. GAME FACE
07. LA FAMILIA
08. WARNING feat. MIKRIS
09. OUTRO



B.D.・BAZOO・DWEETの3MC、トラックメイカーのHASSY THE WANTED、DJ FOOCHからなる
THE BROBUSが2004年に発表した自主制作のミニアルバム。

所謂ニトロ直系とされる彼らだが、なるほど確かにMCの3人はニトロの影響がプンプンする。
イメージとしてはスタイルチェンジ前のS-WORDとGORE-TEX、XBSの3人がグループを組んだ感じ。
ただニトロよりも硬派な印象でひたすらハードコアなHIP HOPを追求しており、悪くいうと遊び心が足りない。
その分リリックはニトロよりまとも、ラップはタイトでニトロより上手い。

間違いなくM-2が本作最重要曲で、この曲では3MCの超タイトなラップがもの凄いグルーブを生み出しており、
ついに第2のニトロが出てきたとワクワクさせてくれる。だがその後M-3からM-5までロウな曲が続くのが辛い。
トリッキーなビートがシンプルなフロウに味付けするM-6、
痙攣してるような変態フロウのMIKRISが良い塩梅になってるM-9は中々の出来。

MC陣はビートに忠実にフロウを合わせる者ばかりで、ラップとビートが生み出すグルーブは確かに気持ち良いのだが、
あまりに同じパターンばかりなので次第に飽きてしまう。
またGORE-TEXそっくりの声のB.D.が少し目立ってる位で、3人のフロウの方向性が似てる為マイクリレーの面白みも薄い。
ただ、個々のラップを取り出せば非常にカッコ良い訳でトラック次第では凄いことになりそう。
しかしHASSY THE WANTEDのトラックはオーソドックスで無機質なものが多く面白みに欠ける。

とはいえM-2の爆発力は半端無く、次作に良いビートが用意されれば
NITROの1stアルバムに匹敵する作品になるかもしれないと期待させてくれた一枚ではあった。
世間的にも本作は高い評価を受け、ブラバスはメジャーディールを手にし、フルアルバムの発表を果たすことになる。

NEXT EPISODE / SCARS

2009年10月09日 22:30



01. Intro
02. Come back
03. Pain time
04. My block
05. 何が残る Scratch by DJ GEORGE
06. 万券Hits feat. DJ TY-KOH
07. Lookin' back feat. D.O
08. Give it to me feat. GANGSTA TAKA
09. What U got feat. BEBE
10. S to N feat. PIT GOb
11. We accept feat. DAG FORCE
12. Foolish feat. BRON-K
13. Dear my friend feat. ESSENCIAL
14. さらけだす
15. Next episode



リーダーのA.THUGの裁判費用を捻出する為に製作されたという、
とってもロマンチックなエピソード付きのSCARSの2ndアルバム。

前作でのSCARSのイメージは、SEEDAやBESといった国内最高峰のスキルを持つラッパーの存在により技術的な説得力を持ちつつ、
A.THUGやSTICKYといったあっちのHIP HOPを直訳したかのような、ストリート直送なリリックをぶっ放すラッパー、
I-DeAを中心とする高レベルなプロダクションがギリギリのバランスで持っているグループというものだった。

しかし本作ではSCARSのスキル面の良心だったBESの不参加、
SEEDAにしても参加5曲に留まり、これらのバランスは崩壊している。
その代わりにSTICKY等の、言葉がそのまま耳に飛び込む剥き出しのラップがアルバムを覆っている。

前作はいかにもクラシックを狙ったのかのように、ビートもアルバム構成も非常にタイトで
無駄のないものだったが、本作では多くの実験が試みられている。

M-2こそBACH LOGICのオーソドックスなビートの上で、メンバーのスタイルの応酬をじっくりと聴けるが、
堀の中のA.THUGの唯一の参加曲M-3(清々しいまでの投げっぱなしラップ)に続くM4~M6が全て変態ビートと
保守的なベテランに見習って欲しい攻めの姿勢を見せてくれる(SEEDAのソロ曲M-6ではフロウがコロコロ変わる)。

M-7~M-9でクールダウンした後(M-8のキラキラしたビートがたまらない)、
DAG FORCEのフックがとってもキャッチーなラガチューンM-10(本作ベスト曲)、
I-DeAの変態ループの上で練マザファッカーとマイクを回すM-11、
歌フロウ野郎のBRON-Kを迎えたオートチューン使いM-12と惰性を感じさせないフレッシュな曲が続く。

地元の知人(STICKY含む)から金を借りまくる⇒地元からトンズラした
bay4kの失態をネタにしたM-14は面白いけど曲としてはそんなに惹かれず。

グループのスキル的支柱のBESとメンタル的支柱のA.THUGを欠き、ベストとは言えない状況で製作された本作だが、
高クオリティで刺激的なプロダクションのおかげでなかなか聴き応えのある一枚となっている。
後、STICKYのソロアルバムが出たらすぐ買う。
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くもりときどきミートボール

2009年10月06日 23:50


くもりときどきミートボール / クリス・ミラー / フィル・ロード
★★★★★★★★★☆

幼い頃からヘンテコな発明を繰り返し、周りの人々に煙たがられていた主人公フリント。
ひょんなことから彼は雨の代わりに食べ物を降らせることに成功し、
変人扱いから一転落ちぶれた町の救世主と持ち上げられることになって・・・。

今回初めて見たのだが3D映画って凄く楽しい。
空からハンバーガーの雨やアイスクリームの雪が3Dの映像でバンバン降ってくるのを眺めているだけでハッピーな気持ちになる。
外に降り積もったアイス食べたら汚ないだろとかつっこみどころ満載なんだけど、
そんな細かい事は置いといてゼリーのトランポリンで跳ねまくって遊ぶサムとフリント(画像の2人)さながら
頭からっぽにして楽しむべし。

原作は絵本らしいけど、そこへオリジナルのキャラクターを付けたし楽しげな映画を作り上げている。
ストーリーが進むと食べ物の雨が嵐と化し町を襲うことになったりと物語は加速する。
まー客層の大半が子供連れの家族っていうファミリー向けの映画な訳だけど、とにかく楽しめた。

理由は悪役はいても心底嫌な奴が出てこなかったり(市長も嫌いじゃない)、
細かい事は気にしないけど大切なことは忘れない主人公達が素敵だったからかも。
あと何度も言うけど3D映画って素敵。DVDも3Dで販売されないかしら。

花と雨 / SEEDA

2009年10月04日 23:55



01. ADRENALIN
02. TOKYO
03. ILL'WHEELS feat. BES
04. SKIT
05. 不定職者
06. Sai Bai Men feat. OKI from GEEK
07. WE DON'T CARE feat. GANGSTA TAKA
08. JUST ANOTHER DAY
09. GAME
10. ガキのタワ言 feat. NORIKIYO, STICKY
11. DAYDREAMING
12. LIVE'and LEARN
13. 花と雨



出典は忘れてしまったが、アメリカでのラップ人気の移り変わりに関してこんな話を聞いたことがある。
最初リスナーは声に特徴があるラップを好んで聴いていた。
時が経つと今度はスキルのあるラッパーの作品に人気が集中してきた。
最後に歌詞が素晴らしいラップが評価されるようになった。

人気や評価の基準が声質⇒スキル⇒歌詞となった訳だ。眉唾ものの話だが興味深くはある。

んでこの話を仮に日本語ラップに当てはめると今はどこなのだろう。
個人的にはスキルと歌詞の間ぐらいにいるんじゃないかなぁと思っている。
んでスキルから歌詞へ評価の基準が動いたきっかけの一つが本作「花と雨」だとも思っている。

前作「GREEN」までのSEEDAは歌詞に英語と日本語をごちゃ混ぜにし、言葉を詰め込んだラップをしていた。
発声法も聴き取りにくいもので、すごくラップが上手いのは分かるけど、
何言っているのか歌詞カードを見ないとよく分からなかった。

だが本作からSEEDAは思い切ったスタイルチェンジをし、英語を使うことがあっても一部に留め、
日本語を中心とした歌詞を書くようになった。
また詰め込み系のラップも止め、何より発声が非常に聴き取りやすくなった。

その結果従来の日本語ラップに近づいたというとそうでもなかった。
歌詞は日本語でかつ聴き取りやすいが、その響きはトラックに自然に溶け込み
今までの日本語ラップにありがちだった無理やり感がまるで無い。
スタイルチェンジ後のフロウはスムーズかつオリジナルなもので日本語ラップのレベルを一気に引き上げた印象だ。

そんな抜群のハード(スキル)を駆使して表現されたソフト(歌詞)は白い薬や裁判の話やらで穏やかではないが、
表現力が抜群なのでつい引き込まれてしまう。特に前半のハイライトとなるM-2は
「尊敬できるヤクザに会えば ワルと堅気の違い わかるはずだ 尊敬できるラッパーがいれば 自ずとHIP HOPがわかるはずだ」
「おしゃれでかっこいいヤツはレイプ魔 人当たりいいアイツは注射マン」等パンチライン連発。

M-10まで自分達の凄さや社会に対する不満を粋な語り口で聴かせていたところから一転、
M-11から流れが切り替わる。自らの生い立ちや姉の死、彼が今ここにいること、彼が彼である理由を歌う。
以降の流れがこの作品及びSEEDAの評価を決定的にしたのは想像に難く無い。

この作品で評価を確実なものとしたSEEDAは以降、豪華客演を迎えたメジャー盤「街風」、
本作の終盤をクローズアップし本作をよりパーソナルな作風にした「HEAVEN」、
より高い視点でのメッセージを発しつつも人懐こさが過去最高となった「SEEDA」等を発表しているが、
本作に充満するハングリーさにはどれも及ばない。

NASが「ILLMATIC」のノリが以後出せないのと同じで、評価された後の作品だから当たり前なのかもしれない。
それを求めるなら過去の作品に遡るか、他のアーティストの作品をあたるしか無い訳だ。


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