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ANOTHER LIFE / Tony Tha Bull a.k.a. Ganxta Cue

2006年10月31日 22:27





01. OPENING...
02. Ganxta Funk!! feat. Ⅱ-J
03. Sorrow Comes Slowly
04. Calling feat. 來々
05. End-Roll feat. Ⅱ-J & 來々
06. Familia feat. 拳太 for J-Gren & El Latino
07. The Ghetto



フォビア・オブ・サグとして1stアルバムを出した後、ギャングスタ・キューとミスターOZは今度は怒涛のソロ攻勢を開始する。
チカーノラッパーのフロストと共演した際、別名を使った活動をすることをアドバイスされたギャングスタ・キューは
このミニアルバムの中で別人格トニー・ザ・ブルを演じている。
このアルバムではトニー・ザ・ブルが生まれてから死ぬまでのストーリーが語られる。
ノートリアスB.I.G.の超有名なクラシック「Ready To Die」の日本版をやろうという試みである。

1曲目「OPENING...」では決して望まれてはいなかった彼の誕生の瞬間が演出される。
2曲目「GANXTA FUNK!!」では軽快なビートの上で、成長したトニーが街中で好き放題に悪さをする様が語られる。
そんなトニーも逮捕されてしまい、続く「SORROW COMES SLOWLY」では投獄された彼の獄中での苦しみが描かれる。

ようやく釈放された彼は運命の人と出会い恋に落ちることになる。
だがストリートは彼が堅気に戻ることを許さない。
トニーがストリートと恋人の呼びかけの間で悩む様が次の「CALLIN'」で演出される。
そして彼は不幸にも命を落としてしまう。自分の棺の上に腰掛けてラップしてるイメージだったというラスト「END-ROLL」では彼は、
残された恋人とお腹の中の子供に自分の想いをラップする。
更に客演のⅡ-Jがトニーに安らかに眠るよう言葉を添える。そして物語は終焉を迎える。

今作にはボーナストラックとして結婚する友人に奉げた「FAMILIA」、
ゲットーの実態を伝えるその名も「THE GHETTO」も収録されている。
今作は「GANXTA FUNK!!」を除いて暗めの曲が多いため、かなりシリアスな雰囲気が全体を覆う。
また5曲という少ない曲数で話を完結させたためか、若干言葉足らずな印象もある。
しかしアルバム単位で1つのストーリを紡ぐ試みは日本では珍しいのでは無いだろうか。

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MIDORINOGOHONYUBI presents MIDORINOGOHONYUBI MUSIC/ONE FOOT / NIPPS

2006年10月30日 19:51





01 .GALAXY PIMP 3000(12INCH REPRISE 2) feat. MURO, DEV LARGE
02. ENTER THE ORIGINAL / KENNETH DE WOLF
03. PARTNERS IN CRIME feat. PUNCH LINE BB, XBS, GORE-TEX
04. FREESTYLE(I☆A RE TELL SHIT) / LORD PUFF feat. KILLER-BONG, JUBE
05. 汚れた花(THE FLOWER 2003) feat. MASAYA NAKAHARA,KISHU IZUCHI, LORD PUFF
06. GALAXY PIMP 3000(12INCH REPRISE 3) feat. MURO, DEV LARGE
07. THINK THING(I☆A RE TELL SHIT) / LORD PUFF feat. KB, JB
08. PARTNERS IN CRIME(INSTRUMENTAL)
09. VENOM 2002(PT.1) feat. TWINKLE, EMBRYO, BIGZAM, GORE-TEX, MONEV MILS
10. VENOM 2002(PT.2) feat. TWINKLE, EMBRYO, BIGZAM, GORE-TEX, MONEV MILS
11. STREET DRAMA / KENNETH DE WOLF
12. GOD BIRD(ALBUM MIX) feat. DEV MOB X, KB, XBS, GORE-TEX
13. ISLAND(RMX VOCAL)



さんぴんCAMPの頃から、ブッダ・ブランドの超イルなMCとしてカリスマ的な人気を誇っていたニップス。
恵まれた声質、アブストラクトな歌詞の世界観は多くの信者を生み出した。
だが彼は非常に寡作なラッパーで、滅多に歌詞を書かなかった。
また度重なる遅刻も起因して彼はブッダ・ブランドを抜けることになった。
そして時は経ち事実上ブッダ・ブランドの活動が停止していた2001年、彼はレーベルを立ち上げ自身の作品の制作を始める。
2枚のシングルを出した後、2002年についにアルバムが発表される。
寡作な彼がソロアルバムを作ったということは奇跡的な事ですらあった。

今作はあくまでニップス監修のアルバムであり、ニップスのラッパーとしてのソロアルバムでは無い。
そこに注意しないと少し肩透かしを食った印象を受けてしまうかもしれない。
というのもこのアルバムでは大量の客演を迎えており、中にはニップスが登場しない曲もあるからである。
とは言えニップス監修だけあってアルバムを支配するのは彼の持つイルな世界そのものであり、
客演もそれを演出する為の駒でしか無い。
それ程このアルバムにおいてニップスの存在感は圧倒的であり、彼が登場しない曲ですら彼の世界観が反映されている様に感じる。

今作の重要曲はまずムロデヴ・ラージを客演に迎えた「GALAXY PIMP 3000」。
K・ボムによってよりイルに生まれ変わったトラックの上で、3人のカッコ良過ぎる高速フロウが堪能出来る。
次にゴア・テックス、XBS、デヴ・ラージを迎えた「PARTNERS IN CRIME」。
中近東をイメージさせるクールなトラックの上で4人が抑制の効いた、しかし相当魅力のあるフロウを聞かせてくれる。
この曲はトラック、ラップともにずば抜けた完成度を誇っている。
この4人にK・ボムを加えた5人が爆発的な熱量を持ったマイクを回していく「GOD BIRD」はやはりアルバムのラストに相応しい出来である。

今作はこのような濃い曲がある一方で長めのインストが収録されていたり、
ポエムが朗読されるスキットがあったりと、アルバムを流れる時間は極めて遅い。
だがそうした面も含めて彼の世界観が遺憾無く発揮された作品であることは間違い無い。

内部告発 / 般若

2006年10月29日 18:12





01. 23時59分
02. 理由
03. その男、東京につき
04. みんなのうた
05. 履歴書
06. 向こう側
07. 猿
08. スーパースター
09. ペットショップ
10. 内部告発
11. 時効
12. オレ達の大和



初期衝動を叩きつけた1st、多彩なフロウでラッパーとしてのポテンシャルの高さを見せ付けた2ndに続く、
般若の3rdは日本語ラップにおいては珍しいコンセプトアルバムであった。
今作においては時に三億円事件の犯人の心境と微妙にシンクロしながら、般若の内なる心の叫びが語られる。

前作はかなり多彩なトラックが用意されていたが、
今作はアルバムのコンセプトに合わせてプロデューサーを少数に絞っている。
その為非常に統一感のあるアルバムとなっている。
その中で特に出番の多いノックのトラックは独特で時にチープにすら聞こえるが、
このアルバムの雰囲気に非常にマッチしており般若の狙いは見事に成功していると思う。

前作は様々なフロウを聞かせてくれた般若だが、今作においてはメッセージを伝える事に重きを置いている為か、
落ち着いたフロウの曲が多い。その為一聴したところ地味にも感じるのだが、
聞き込むうちにパンチラインだらけの般若のリリックの世界に引き込まれていく。
時に無骨なフロウで語られる今作は聞き手を若干選ぶかもしれないが、
一表現者としてのある種の到達点を示した非常に重要な作品となっている。

Blood Sugar Sex Camp / Night Camp Click

2006年10月27日 18:31





01. Night Simphony
02. Transitory World
03. 風とライオン
04. Cara 目 Illmacchiart
05. Interlude
06. Tera Panchi
07. Candy Stick
08. スローバカンス
09. 森の中へ
10. Noise Erase
11. 武骨 (A Dope With A Man)
12. Electric 931
13. Interude
14. AM 4:20
15. 百景



メンバーのアンダーグラウンドでの活動は長く、そのキャリアは10年とも言われている。
しかし正規の流通に乗った音源は全く出していなかった為、一般的な知名度は非常に低かった。
そんな彼らがついに長い沈黙を破りアルバムを完成させた。
最近になりブッダ・ブランドニップスが加入しておりこのアルバムにも一応参加しているが、
曲の最後にアウトロ的に声を添えているのが一曲、フックのみ参加の曲が一つあるだけで出番はほとんど無い。

一曲目の「NIGHT SIMPHONY」から壮大なドラム音と共に、個性溢れる7MC+1MCのラップが盛大に繰り広げられる。
その後も色彩豊かなトラックと共にスマートな楽曲が並ぶ。トラックのレベルは非常に高く、
ジャケットのアートワークと共に幻想的な世界観を提示している。
MCもヤスリの様に強烈な個性を感じさせながらも何言ってるのか殆ど聞き取れないタイプから、
デミの様にスムーズに言葉が耳に入ってくるタイプまで様々な者がいる。

ラストの「百景」はトラック、ラップ共に非常に洗練されており素晴らしい出来で、有終の美を飾る。
アンダーグラウンド・ヒップホップの魅力を上手くパッケージングする事に成功した奇跡的な一枚である。

THE ALBUM / SCARS

2006年10月26日 23:56





01. In Dro
02. Showtime For Life
03. 1 Step,2 Step
04. YOU ALREADY KNOW
05. Homie Homie Remix feat. SWANKY SWIPE
06. SCARS
07. Bring Da Shit
08. ばっくれ
09. あの街この街… feat. GANGSTA TAKA
10. Love Life
11. Junk Music
12. 日付変更線
13. Outraw

mic02.gif

メンバーのI・ディアとシーダはそれぞれアルバムを2枚発表しており、
ミックスCD「CONCRETE GREEN」シリーズのスマッシュヒット等により、
徐々に知名度を増してきたSCARSが待望の1stアルバムを投下。

メンバーのI・ディアと共に国内若手プロデューサーの中でトップと言われるB.L.も参加しており、
1stにしてプロダクションのレベルは非常に高い。
明るめの曲から暗めの曲まで様々なタイプのトラックが並んでいるが派手な展開のものは少なく、淡々と進む曲が多い。
最も勢いを感じたのが「Homie Homie Remix」であった。

メンバーはこのアルバムを日本語ラップのアルバムとしてではなく1つのヒップホップ・アルバムとして聞いて欲しいと主張しており、
各MCのフロウがUSのそれを意識させる瞬間もある。
またリリックにおいてストリートの現状としてイリーガルな話が度々出てくるが、
そういった不良性よりもオリジナルティとスキルを兼ね備えたラップ自体の魅力に惹かれる事の方が多い。

時に聞き取ることが非常に困難になる場面もあるなど、まだラップは発展途上の印象もある。
作品全体は40分程度で無駄が無く非常にタイトな印象を受けた。



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