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G.A.N.X.T.A. / G.CUE

2009年12月15日 23:50



01. プロローグ
02. 働け! feat. PitBull Fighter
03. ルーキー
04. Do Or Die
05. The Slowters feat. DOPEMAN
06. Computer Luv feat. DS455
07. Gum Skit
08. The Same All Shit feat. Mr.OZ
09. 相棒 feat. CITY-ACE
10. 砂時計 feat. NORIKIYO
11. 不撓不屈 feat. Kalassy Nikoff
12. 真夜中の決闘 feat. ILL-BOSSTINO
13. ラブソング
14. Grateful Days



今年でラッパー人生15周年を迎えるGANXTA CUEが、アーティスト名をG.CUEと改め放った渾身の3rdアルバム。

名前そのものにこだわるよりも、一度付けた名前を大切にしてその価値を上げるべく活動していくものだと考えているから、
改名は基本嫌いなのだけれど、今回に関しては良かったと思う。旧名よりもG.CUEの方がシンプルで素敵。

熱量たっぷりの闘いの歌と仲間や大切な人に向けた歌など粒揃いだった1stアルバム
新境地のフロウやトピックで派手にこけた2ndアルバムと、両極端なアルバムに続く本作の出来はいかほどか。

前作で見られた脱力フロウは封印し(素晴らしい!)今回は大きく分けて、
スピットするようなフロウと語りに近いラップの2種類が駆使されている。
どちらも抑揚が少なく単調なので、良曲にするには良質なトラックかトピックのどちらかが必要になってくる。

スピットフロウががっちりはまった例としては、ネトつくようなCUEのフロウと
上ネタのピアノのメロディラインが絡みあったフックが素敵な、本作最もハードコアなM-4が挙げられる。
他には、DOPEMAN製作のファミコンのBGMを彷彿とさせる不穏なビートの上で、
良質なネタが畳み掛ける様に聴き手を横殴りにしていくトラックが、CUEの男気フロウに強烈な味付けをするM-5も良かった。
明確なトピックが設けられた曲が大半を占める本作において、これらの曲の内容の無さは際立つが
(M-4はコンクリートジャングルでサバイバル!M-5はゆっくり効くぜ♪)。

ボスと「野良犬」で彼と共闘経験もある刃頭をプロデューサーに迎え、
最強の布陣で製作された元祖リリシストVS自称リリシストのM-12が今作最注目曲か。
ボスにボコボコにされるかと思いきや、思ったよりCUEは健闘していたと思う。
ただCUEがリリシスト対決をしたがっているのに対し、ボスは札幌と名古屋の話を中心にしてて、
若干噛み合ってないような気はした。アウトロでもTOKONA-Xとの話をしていたし。

M-9では相方のMr.OZへ向けた歌詞が素敵。「府抜けちまったら止めは頼む」とかかっこ良いなぁ。
去って行った同業者への愛憎を歌ったM-11では複雑な心境を上手く表現してる。
タイトルまんまのラブソングのM-13では高い声質を生かした可愛らしげなラップを披露する。
見た目がいかつ過ぎて新居が借りられなかったり、指輪は成功してからとか、リアル過ぎなエピソードに人事ながら心配してしまう。

ラップに関して、相変わらずフロウの幅は狭いし、韻もまるで踏まないし、男気溢れ過ぎだろと思わないでもないが、
今回歌詞に関してはよくよく考えて書いているというのは強く感じた。
トラック選びやトピックも練りに練ってる印象で、後はラップそのものをもう少し工夫して欲しい。
今作の方向性は非常に正しいと思うので、この調子でぜひ頑張って欲しい。

それとベテランでありながら、一緒にやりたいアーティストへ世代や派閥を超えてオファーするガツガツした姿勢は、
気心の知れた奴としかしないとか曰く殻にこもっているだけのアーティストよりもよっぽどカッコ良い。

後、今回のリード曲のM-2はイマイチ。まーCUEの今一番言いたい事は
「俺は働いてるぜ。おまえも働け!」ってことだったのかもしれないが、他に良い曲いっぱいあると思うんだけどなぁ。
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The Lyricist / GANXTA CUE

2009年09月16日 00:00



01. The Lyricist
02. Baby feat. HI-D
03. BIGMAN
04. ニュース feat. ARIA
05. Party Shit feat. S.S.G.
06. Back To The Ol' School feat. EQUAL
07. レシピ -何分間ラッピン-
08. De-Ra Hood feat. Bull
09. 阿呆 feat. 般若
10. Slow&Eazy
11. Pride Or Sales
12. 星の数ほど feat. BigI'z Mafia
13. The Chosen One



生き様が刻まれた前作はJAPANESE HIP HOP史上稀に見る気合に満ち満ちた一枚だった。
力でゴリ押しするだけで無く、優しさや弱さといった人間らしさも嫌味無くさらけ出し、
彼の人柄とパブリックイメージをバランス良く演出していた。

それから1年で届けられた本作は前作で築き上げられた俺の中の彼のブランドを見事に壊してくれた。
前作は人間味溢れながらもギャングスタラッパーとしての品を落とすようなラインは無かった。
だが本作ではM-8,M-10辺りのぐだぐだのフロウとリリックを筆頭に自ら顔に泥塗りまくり。

自分の新たな側面を見せるのは大いに結構なのだが、やり方が不味過ぎる。
まるで出来ちゃった結婚したアイドルの如くのぶち壊しぶり。もう少し品を持ってやってほしかった(相方のOZを見習って欲しい)。
最近流行の素の自分を見せるやり方だと思うのだが、それを上手くやるには相当のスキルとセンスが必要だ。
ただ単に話言葉でラフにラップすればみんなが般若になれる訳じゃない。あの位置に行くには相当なバランス感覚が必要だ。
要はそれがCUEに無かったという事か。般若を目指して思いっきり失敗したDABOの4thを思い出した。

もちろん全てが駄目な訳では無いので良かった曲を挙げてみる。
リリシスト宣言をかます小曲のM-1は、もしかしたら本当にリリシストになれるかもしれないと思わせる位の説得力を持っている。
前作の「黙ってみてろ」をもう少し柔らかくPOPに聴かせるM-2も新境地だし素敵(ベイベーってラインがこんなに似合うラッパーを他に知らない)。
EQUALのズル剥けトラックの上で、急転直下のフロウをぶちかますM-6も良い(特にフックがヤバ過ぎ)。

般若の芸風に寄り添ったM-9やギャングスタとマフィアの夢の競演が実現したM-12はそれなりの出来。
最近の世相を切るM-4は素晴らしいラインが結構ある。

客演をバランス良く配置し新たな試みもさらっとこなしており、極端な駄作という訳ではない。
しかし前作が純粋にそれまでの人生をぶつけた1枚だったのに対し、前作の成功のせいか
変に売れたいとか成功したいといった欲が言葉の端々に感じられ、言葉に重みを感じなくなった。
その他にはM-3,M-7等の明らかな駄曲の存在、M-8,M-10辺りの腑抜けたフロウのせいで本作の印象は相当悪い。
前作がそれまでの30年の人生をかけたものなら今作は1年分の気合しか感じない。

もっとじっくり作品を作って欲しい。かっこ良いラッパーなんだから。

死にてぇなら勝手に逝けや 生きてぇ奴なら五万と居るんだ
生きてぇのに生きてけられねぇ 死にてぇのは人を巻き込んで
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DAWN OF NEW ERA / GANXTA CUE

2007年10月17日 05:59





01. 血と涙の誓い
02. DAWN OF NEW ERA
03. The Man
04. 踏み出すだけ feat. 弘Junior
05. たった一言で傷つける
06. 祝辞 feat. 尾崎真希
07. Change The... feat.Los 13 Angeles
08. Suck feat. AKIRA & ANTY The 紅乃壱
09. Tatto feat. G-Niws
10. さくらのうた(独り咲きMix)
11. Don't Stop feat. AK-69
12. Unlimited Game feat. Ball Shooter & H2
13. Thugs Smile feat. La Bono
14. 黙って見てろ feat. Ms.Ooja
15. The Ghetto (Remix)
16. P.O.T. Phobia Of Thug feat. SHADE SHIEST & N.U.N.E



前回のミニアルバムでは別人格トニー・ザ・ブルを演じ、作品内において完全な虚構の世界を作り上げていたギャングスタ・キュー。
それとは対照的に、初のフルアルバムとなる本作では冒頭の「血と涙の誓い」で宣言する通り、
嘘偽り一切無しのリアルなリリックが綴られている。

タイトル曲で新時代の幕開けを高らかに宣言し、続く「The Man」では
嫌でも軍隊を連想させるトラックの上で鬼軍曹ばりのテンションでリリックをスピットする。
「踏み出すだけ」では過去の境遇を振り返りつつ、更に前へ進むと力強く歌う。
と、ここまではフォビアでのギャングスタ・キューのイメージそのままのゴリゴリの曲が続く。

一転して、叙情的なトラックの上で言葉の重みについて語る「たった一言で傷つける」や、
飾らない言葉で友人の門出を祝った歌詞が感動的な「祝辞」の完成度が高い事がアルバムの価値を高めている。
「Change The…」では人や世界が変われる事をエル・ラティーノと共に歌い、「Suck」ではアキラとアンチ・ザ・紅乃壱を迎え、
セーフ・セックスをテーマにポップなアプローチで楽曲を仕上げている。
曲調は再び一転し、シリアスなトラックの上で自身の人生と密接に繋がったタトゥーについて語る「Tatoo」は重みのある一曲となっている。

彼が手がけるブランド・カマカージのコンセプトにもリンクするであろう、神風特攻隊へ捧げた「さくらのうた」の歌詞もまた重い。
この曲のフックは右寄りの筆者でもどうかと思う程、右に振り切れている気がした。
タイトルとフックが頭が痛くなる程ストレートな「Don't Stop」では、AK-69がラップと歌の両方でスマートに援護射撃をしてくれる。

BPM早めのトラックの上でマイクリレーを展開する「Unlimited Game」は、
ヤケクソ気味のアクセルべた踏みなフックが強烈なグルーヴを生み出している。
ラ・ボーノを迎えたサグさ全開の「Thugs Smile」の世界観はフォビアのそれそのもの。
愛する人に向けた「黙って見てろ」では、ぶっきらぼうな言葉の裏に想いが見え隠れする気もした。

チョップド&スクリュード・リミックスが施された、「The Ghetto Remix」は鬼ドープな出来で、はっきり言うと別にいらないと感じた。
ラストのフォビアの新曲「P.O.T.」は彼等らしさ全開の一発となっており、
タイトル通り王者の立場から挑戦者を叩き潰さんとギャングスタ・キュー、ミスターOZ両者がぶち切れたフロウを聴かせる。

ラッパーのソロ・アルバムというものは、その人の生き様が刻まれるものだ。
全てが必ずしもそうとは言えないかも知れないが、少なくとも良いアルバムとはそういうものだ。
このアルバムにはギャングスタ・キューそのものが詰まっている。

彼は韻の踏み方は甘いし、歌詞にリリカルな仕掛けがあったりする訳でも無く、決してスキルフルなラッパーだとは思わない。
しかし、彼の言葉やラップは魅力的だ。それは彼の生き様やスタイルに因るのだと思う。
本作は少々聴き通しづらい部分もあるが、魂を感じた一枚だ。

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ANOTHER LIFE / Tony Tha Bull a.k.a. Ganxta Cue

2006年10月31日 22:27





01. OPENING...
02. Ganxta Funk!! feat. Ⅱ-J
03. Sorrow Comes Slowly
04. Calling feat. 來々
05. End-Roll feat. Ⅱ-J & 來々
06. Familia feat. 拳太 for J-Gren & El Latino
07. The Ghetto



フォビア・オブ・サグとして1stアルバムを出した後、ギャングスタ・キューとミスターOZは今度は怒涛のソロ攻勢を開始する。
チカーノラッパーのフロストと共演した際、別名を使った活動をすることをアドバイスされたギャングスタ・キューは
このミニアルバムの中で別人格トニー・ザ・ブルを演じている。
このアルバムではトニー・ザ・ブルが生まれてから死ぬまでのストーリーが語られる。
ノートリアスB.I.G.の超有名なクラシック「Ready To Die」の日本版をやろうという試みである。

1曲目「OPENING...」では決して望まれてはいなかった彼の誕生の瞬間が演出される。
2曲目「GANXTA FUNK!!」では軽快なビートの上で、成長したトニーが街中で好き放題に悪さをする様が語られる。
そんなトニーも逮捕されてしまい、続く「SORROW COMES SLOWLY」では投獄された彼の獄中での苦しみが描かれる。

ようやく釈放された彼は運命の人と出会い恋に落ちることになる。
だがストリートは彼が堅気に戻ることを許さない。
トニーがストリートと恋人の呼びかけの間で悩む様が次の「CALLIN'」で演出される。
そして彼は不幸にも命を落としてしまう。自分の棺の上に腰掛けてラップしてるイメージだったというラスト「END-ROLL」では彼は、
残された恋人とお腹の中の子供に自分の想いをラップする。
更に客演のⅡ-Jがトニーに安らかに眠るよう言葉を添える。そして物語は終焉を迎える。

今作にはボーナストラックとして結婚する友人に奉げた「FAMILIA」、
ゲットーの実態を伝えるその名も「THE GHETTO」も収録されている。
今作は「GANXTA FUNK!!」を除いて暗めの曲が多いため、かなりシリアスな雰囲気が全体を覆う。
また5曲という少ない曲数で話を完結させたためか、若干言葉足らずな印象もある。
しかしアルバム単位で1つのストーリを紡ぐ試みは日本では珍しいのでは無いだろうか。



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