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ツレがうつになりまして。

2011年11月08日 23:00

うつ病の夫との生活を漫画家の妻の目線で描いた映画作品。



原作は読んでいないと言うより存在自体知らなかったのだけれど、タイトルから2ちゃんねるの
スレッドが原作なのかと思ったが、もとはエッセイ漫画だった。
そのままうつ病の啓蒙映像として学校で流せそうな作品で、うつ病という病気が脚色せずにそのままに描写されている。
ただしうつ病に詳しい訳ではないので、そのように見えると言わなければいけないのだけれど。

主人公の夫はとても几帳面な人で、正しいことを生真面目に貫こうとするタイプ。
その不器用さが自分を追い詰めることになるのだけれど、それが主人公や職場の後輩に慕われる所でもあり
人の性格は良い悪いで言うのは難しいなぁと思ったり。
宮崎あおい演じる主人公は夫とは対照的でズボラなのだけれど、その許容力でうつ病の夫を支えていく。
とは言っても未熟な部分もあって、弱った夫を意図なく追い詰めてしまうこともあるが夫と共にうつ病と闘う間に大人になっていく。
売れない漫画家であった彼女は人間的な成長と共に漫画家としても大成していく。

うつ病という病気を正面から優しく描いた本作は、ストーリーに意外性は無く演出もとても地味なのだけれど
一見駄目駄目な旦那の素朴な魅力であったり、夫婦の成長であったりで、人の優しさであったりが
丁寧に描かれており見ていて心が洗われる素敵な作品になっている。

自分は映画がそれ程好きでは無いので映画は映画館で見るようにしている。
なぜならテレビの前で2時間も映画を見ていられないからだ。
映画館なら映画を見るか寝るかしか選択肢が無いので、流石に払ったお金がもったいないから見るという低落ぶり。
なのでこういう地味だけれど良質な作品こそ映画館で見たいと思うのだ。

★★★★★★★☆☆☆
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モテキ

2011年09月29日 22:00

人気漫画「モテキ」原作から1年後を描いた映画作品。2011年秋公開。



原作は読了、原作を映像化したドラマ版は未見。

原作は前半は楽しめたのだけれど、主人公をはじめとした登場人物達のモラルハザードっぷりがどうにも受け付けず
後半はあまり楽しめなかった。

そんな訳でドラマ版はパスしていたのだけれど、映画版は
長澤まさみの弾けた演技を期待して見に行った所、大正解だった。

本作の主人公は相変わらずの駄目さ加減で、人間性もなかなか酷いのだけれど、
Perfumeと主人公を踊らせるミュージカルちっくな演出だったり、
カラオケの歌詞と一緒に流れる映像風の演出だったり、コミカルな演出により
原作の持つねちっこさが中和されており、気持ち良く見れる。

脚本についても、4人の美女から主人公がモテまくるというややこしくなりそうな話を
エピソードを最小限に絞り、それらを丁寧に描く事で大変見やすくなっている。

原作に縛られず、面白い映画を作る方向へベクトルが向けられている為、
原作ファンには受けが悪いのかもしれないけれど。

清純派路線の長澤まさみの新境地となるエロさ全開の演技だったり、そんな童貞いねぇよ的な森山未來の
吹っ切れた演技だったり、リリーフランキーの汚れきった大人の演技だったりも大変素晴らしい。

原作を知らなくても楽しめる、優れたコメディ映画なのでぜひご賞味あれ。

★★★★★★★★★☆

ライフ -いのちをつなぐ物語-

2011年09月09日 23:00

イギリスBBC制作のドキュメンタリー映画。2011年秋公開。



世界中で撮影された動物達のいのちのやり取りを通し、生きる意味・家族の絆とは何かという文脈に繋ぐ。
そのような作品の構成に目新しさこそ無いが、制作期間6年素材映像3000時間から厳選された映像美は圧倒的で
その迫力でグイグイ作品に惹きつけられる。

獲物を狩るもの。天敵から身を守るもの。子供を生み育てるもの。
彼らにとって生きることとは、生き抜くこと。

寿命を全うするのは当たり前でそれだけでは満足出来ず、
自分が生きる意味・自分が存在する意味を求めずにいられない人間の存在は、
恵まれている一方で不幸だとも思う。

食って食われての環境を生き抜き、生きる目的は次世代に命を繋ぐことだという動物達に勇気づけられる一方で、
自分の人生に価値を求める人間は必ずしも次世代に命を繋ごうとしてないということにも気付づく。

★★★★★★★☆☆☆

神様のカルテ

2011年08月28日 23:00

ベストセラー「神様のカルテ」の映画化作品。2011年夏公開。



地域病院で深夜勤務等の激務をこなす一止(いちと)は、医療のあるべき姿、患者への接し方に思い悩んでいた。
上司の推薦で大学病院の学会に参加した彼は、そこで大物に認められ、職場の移動を勧められる。
その一方で、彼は大学病院で治療を断られた末期患者に熱意を傾けていく。

原作は読んでいないのだけれど、ベストセラーらしく整理整頓された話の中に分かりやすくテーマが並べられる。
例えば、医者と患者のあるべき距離。一人の患者に入れ込み過ぎると他の患者への対応が疎かになったり、
感情に振り回されて正しい判断が出来なくなる恐れがある。だが、逆に事務的に接し過ぎると患者は医者に心を閉ざしてしまう。

あるいは、医者のするべきこと。医療現場で目の前の患者の命を救うのか、
それとも最先端医療の研究・実験を重ねることで医療技術の進歩に貢献するのか。どちらが命を救うことになるのか。

本筋の話はこちらの予想を超えてくることは無く大人しい映画と言えるのだけれど、
主人公が住んでいる元旅館の集合住宅の造形や、そこの住民達の人となり、
それらの大正時代にタイムスリップしたかのような浮世離れした雰囲気、
一止の奥さん(宮崎あおい)の無邪気な魅力が、優しいスパイスとなって映画を肩肘張らずに楽しめる。
これらの雰囲気を盛り上げてくれる音楽も良かった。

ただ、映画を観終わった後に残る印象が、末期患者とのやりとりより、
旅館での仲間とのやりとりだったりするのはちと問題か(自分の人格的に)。

★★★★★★★☆☆☆

カーズ2

2011年08月20日 23:30

ピクサーによる2011年夏公開作品。



世界最強のアニメ制作会社ピクサーと言えば
子供も楽しめるシンプルなストーリーの中に大人も考えさせる骨太のテーマを仕込むことで
老若男女に受け入れられる高レベルな作品を連発してきた。
そんなピクサーの集大成となったのが「トイストーリー3」だった。
トイストーリー1作目から10年以上経て発表された3作目はその時の経過をも作品に組み込み
人気シリーズだからでは無く必然性を持って作られた作品となっていた。

そんな必然性が本作には無い。前作「カーズ」はピクサー作品の中でも完成度の高い練り込まれた作品だった。
だが本作は前作の登場キャラクター達が日本やイタリア・イギリスと、世界を舞台に大活躍する、それだけの映画だ。
続編を作る必然性も、裏に隠されたテーマも存在しない。一応現行エネルギーと代替エネルギーの争いも描写されているが
過去のピクサー作品の練り込まれたテーマに比べるとテーマと呼ぶのを躊躇するレベルだ。

ただ熱いレースだったり、スパイ映画さながらの激しいアクションシーンだったりは満載なので頭からっぽにして楽しむ分には悪くない。
ストーリーを味わうというより映像を体感する映画。自分は2Dで見たのだがぜひ3Dで見るべき作品だ。

★★★★★★☆☆☆☆


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