--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

TWICE BORN / SIMON

2011年07月22日 23:30

前作から3年振りとなるSIMONの2ndアルバム。

2011.6.8 Release

01. Twice Born ← My Favorite
02. Download feat. AKLO
03. Zoo Rock ← My Favorite
04. Best Kept Secret feat. Y's
05. Straight It Up feat. AK-69
06. Guilty
07. Freedom
08. Human Nature feat. PUSHIM
09. Never Die feat. SEEDA
10. Be Me
11. Two Sides
12. Change My Life feat. SALU
13. Zoo Rock (Daylight Remix) feat. MASTA SIMON (from MIGHTY CROWN), CHOZEN LEE (from FIRE BALL)

SIMONはインディーズから発表した1stミニアルバム「STREET KNOWLEGE」の成功によりHIPHOPリスナーからの知名度を上げた。
本場アメリカのHIPHOPに並べても遜色の無い作品を目指したこの作品では、英語的な滑らかな響きの
SIMONの日本語によるフロウが高い評価を得た一方で、歌詞に中身が無いとかアメリカの猿真似等という批判もあった。
それに反応してか続く1stフルアルバムでは自分のルーツを歌った曲等、歌詞に重きを置いた曲を多く配置されていた。
その為名刺代わりのアルバムらしいアルバムになっていたが、音楽性重視だったミニアルバムに比べると窮屈な印象にもなっていた。

中身のある歌詞と音楽的な水準の高さの両立は本作でも強く意識されている。
先行シングルの3曲目「Zoo Rock」はBACH LOGICプロデュースのフロア直送のビートに
オートチューン仕様のSIMONの後ろに引っかかるフロウがバッチリはまる。
「地球の裏側から夜をゲトる」という歌詞も粋で、日本語ラップもここまで来たかと思わせてくれた会心の一曲。
アルバム収録の他のビートもこの曲に似たフロア受けを重視したものがずらりと並ぶ。
その為ビートが似通ってしまっているのと、音圧で聴かせるビートが多いので
整ったオーディオ環境で聴かないと本作を楽しみづらいというデメリットが発生している。

歌詞に関しては1曲目「Twice Born」の「社会はとっくに期限切れの食えねぇケーキ バブルの頃とか記憶にねぇし 一度ぶっ壊れた後の何もない
この地点が俺らの世代のBasic マイナスを見ればその足がすくむ 意識を変えりゃその足が進む 俺なら後者 破壊する負の連鎖」が耳に残る。
「センター街のモニターから どこぞのPOPが 「また会いたくて」とか嘘つけ 本気な愛なら二度と会いたくねぇ」と歌う11曲目「Two Sides」では
失恋の痛みをしっとりと聴かせ、表現の幅を見せてくれる。

その他にも前作以上に歌詞の中身に重きをおいた曲が並ぶが、8曲目「Human Nature」の「なぜ俺らはいがみ合う? なぜ俺らはねたみ合う?
人は自分を保ちたいから 人は人を傷つける If we gotta feeling… 感じあえたら 矛盾したシステムは終わる」を初めとして、
歌詞が理想主義過ぎてあまり共感は出来きず、むしろ客演のSEEDAやSALUの歌詞の方に惹かれる。
特に「人間はいつでも変われる。 変われないやつは人任せ。 自分がどの枠の中に居たとしても、枠の外に出るのに要らない遠慮。
"人の見方にとわれれちゃう" "波を読める" どっちが So much better?」とフロウはともかくSALUの歌詞は良かった。

フロアで流せる日本語ラップアルバムというZEEBRADABOといった先輩達が試んだもののイマイチ成功しなかった挑戦を
きちんと形にしてみせた本作だが、響き重視のフロウやミックスがされている為に歌詞が耳に残りづらいのと
乏しい音響環境では魅力がガタ落ちするという欠点を抱えた作品となっている。

mic02.gif

[ 続きを読む ]
スポンサーサイト

Simon says / SIMON

2010年01月24日 22:00



01. INTRO (S.I.M.O.N Is Back)
02. Who Got The Next ? feat. Tomogen (DobermanInc.)
03. The Locus -軌跡- Produced by 318
04. Skit-interview-
05. Knock Out
06. SIMON SAYS
07. Super Fly feat. Jay'ed
08. Live On Stage
09. Skit
10. 23区 Game Part.2 feat. Smoke=S
11. Gooday feat. STY
12. Runnin' feat. 4WD
13. Jesus feat. 日の丸 240
14. ある日突然
15. Dream feat. Anarchy



確かBLASTのライターの誰かがSIMONはUSのHIPHOPを綺麗に翻訳してくれる、
ZEEBRADABOと続く日本語ラップの最も華やかなスタイルを継ぐものだと言っていた。
だが前者の2人がデビュー当時圧倒的な支持を得ていたのに対し、SIMONの評価というのは微妙だ。
向こうのノリを無理なく再現してくれる貴重なラッパーと評する人もいるが、
中身の無いラップを垂れ流すだけと言う人も少なくない。何でこんなに差があるんだろう。

その原因の一つはSIMONのスキルへの懐疑だ。
全盛期のZEEBRAやDABOがスキル的には最高レベルの評価を得ているのに対し、
SIMONは下手では無いけど特別上手くも無いという意見が多い印象だ。
ZEEBRAやDABOが粋なパンチラインを連発していたのに対し、SIMONはリリックはオーソドックスで、
ドキッとするようなラインはあまり見当たらない。
また韻をガンガン踏んだり様々なフロウを駆使するタイプでも無いので、スキル面ではなかなか評価されないのかも知れない。
ただビートに対する嗅覚は抜群で、M-7やM-11のような日本のラッパーでちゃんとはまる人が皆無な、
スムースなビートへの順応性はZEEBRAやDABOの遥か上を行く。彼のスキルは理解されづらい性質のものなのかも。

もう一つの原因はSEEDA~NORIKIYO~鬼の活躍によって、
実生活や過去の境遇に根差した、より個人的な歌詞が共感を呼んでいるというシーンの状況だ。
そんな風潮のなかでは、極端に言えばアルバムを通して基本的に「俺凄いだろ?」しか言っていないSIMONの作品は評価されづらい。

そんな声に対してか本作には、自身の出所を語ったM-3、仲間の損失を嘆くM-14、
日本語ラップの輝かしい未来をANARCHYと歌うM-15等、俺自慢以外のトピックを意識的に取り込んでいる。
とは言え本作の軸はやはり俺自慢であり、これはもうスタイル的に仕方が無いだろう。
正直、単純にイケてるHIPHOPを再現しようとしていた前作「STREET KNOWLEDGE」の方が思い切りが良くて好きだったりする。

アメリカのHIPHOPと並べても違和感の無い日本語ラップを作る方が、日本独自のHIPIOPを作るより遥かに難易度は高いと思う。
きちんと日本語でライムしながら、それを実行出来る数少ないラッパーのSIMONにはぜひ頑張ってもらいたい。
勿論日本独自のHIPHOPも好きなんだけど。

[ 続きを読む ]

STREET KNOWLEDGE / SIMON

2007年12月19日 00:30





01. INTRO
02. OH NO!!
03. TRU PLAYER feat. C.T
04. SKIT
05. S.K.I.L.L.Z feat. MIKRIS
06. STREET BANGER
07. 侵攻作戦 [Yes Sir!] feat. タイプライター from 254
08. SKIT
09. SUGER feat. 日の丸 240
10. 24 / 7 feat. BES from SWANKY SWIPE & SMOOTH YEN
11. ROOTS

mic02.gif

都内各所の現場において、その類稀なライブ・パフォーマンスで観客を魅了してきたサイモン
そんな期待の新人として注目される彼が、先進気鋭の若手プロデューサー318、DJマムシらと共に自主で製作したのが本作である。

彼のラップは同世代のベスやシーダの様な問答無用のスキルで押すといったものでは無く、
間の取り方やラップの響き自体で魅せるスタイルをとっている。
チョイスする言葉はシンプルかつストレートだったりする訳で、そこら辺の面白味はあまり無いものの、
フロウ自体が今までに無い新鮮なもので、かつ耳辺りも非常に良い。

本作において彼はバンギンなトラックからメロウチューンまで器用に乗りこなし、
バリエーション豊富なフロウを武器に、先鋭的なスタイルをとりつつも圧倒的に王道感のあるラップを披露してくれる。
そんな新たなスタンダードともなりうる彼だが、
ラッパーとしてのスタンスはステレオタイプ過ぎるきらいがあり、そこら辺は好き嫌いが分かれる所だろう。

本作はミクリス、ベス、C.T等、同世代の才能あるラッパーを客演に迎え、
プロデューサーも新鋭の若手を中心に構成されているのは好感が持てる。
そんな聴きどころの多い充実作だが、スキットの中で「相当手の込んだデモ」と彼自身が言っているように、
あくまで名刺代わりの一枚として聴いた方が良いと思う。
彼には今後さらにレベルの高い作品が作れるだろうし、作るべきだとも思う。


最新の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。