--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

まだ旅立ってもいないのに

2010年04月06日 22:30


まだ旅立ってもいないのに / 福満しげゆき
★★★★★★★☆☆☆

僕の小規模な失敗」が注目される以前に出版された福満しげゆきの初期短編集。

莫大な売り上げを叩き出す商業的な漫画とは真逆のベクトルの、
所謂ガロ系に分類される何とも陰鬱な、でもなぜか爽やかさも感じる物語達が詰まっている。
読み物としてもちゃんと楽しめるのだが、当時の作者のモヤモヤとした気持ちが時にストレートに時に遠回しに表現されており、
作者は何よりも自分の為にこの作品を書いたということが伝わってくる。
「失敗」を読んでいたら、この時こんな漫画を描いていたのかとか、この登場人物絶対あの人がモデルだろとか、より作品を楽しめるだろう。
そうでなくても十分に魅力を感じる作品だ。エッセイ漫画だけじゃなくてストーリー漫画ももっと描けば良いのに。
スポンサーサイト

僕の小規模な失敗

2010年03月28日 20:30


僕の小規模な失敗 / 福満しげゆき
★★★★★★★★★☆

死ぬ程ネガティブで消極的な漫画家・福満しげゆきの半生が描かれた作品。
本作で彼は冒頭からラストまで殆どずっと悩みっぱなしで、見ていて気の毒な事請け合い。
それでいて自らのリアルで汚い心情も細かく描写され、読み手に大きな衝撃を与えてくれる。
ろくでもないことばかりの人生だった彼はラスト間際で、大きな幸せを手にすることになる。
しかしそれは偶然では無い。彼の異常なまでの行動力と執着心がそれを引き寄せたのだ。
どうしようも無い青春を過ごした者程、大きな共感を得るであろう本作。
こっちのリアルさに比べたら大槻ケンヂの「グミ・チョコレート・パイン」等夢物語な訳だ。

ムーたち / 榎本俊二

2007年12月03日 17:09

ムーたち 1 (1) (モーニングKC)ムーたち 2 (2) (モーニングKC)

★★★★★★★★☆☆

先鋭的なギャグ漫画の描き手として熱狂的なファンを抱える榎本俊二の新たな一手。
本作をギャグ漫画として捉えることは勿論可能だが、そんな事にはあまり意味が無いのかもしれない。
それくらい本作の手法は新しいし、不条理漫画の匂いがしつつも実の所、条理の塊だったりする訳で。
マイ・フェイバリット・エピソードは父親が子供にひたすら好き嫌いの利点を説く「五感食」と、
ポジティブ思考を思いっきり皮肉った「前後向き」。



最新の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。