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THE LABORATORY / NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

2011年01月04日 23:00

前作から3年振りとなるニトロ4枚目のアルバム。

2011.1.1 Release

01. THE ANTHEM
02. NITRO EXPRESS
03. チャイチャイ
04. イッカイコッキリ(一生のお願い)
05. ボウドウ
06. いらっしゃいませ in THE 社交場
07. 自由研究
08. B.O.N.
09. ティリーファンクJr.
10. Masters of Ceremony
11. Knockin'on Labo's Door
12. BLUE HOUR
13. 鬼ダッシュ
14. DA ORIGINATOR

日本語ラップ史上屈指の名盤となったグループ1枚目のアルバム以降、
次々と発表されたメンバーのソロアルバムは軒並み素晴らしい出来で
一時はシーンがニトロを中心に回っているように見えていた頃もあった。
だがグループ・ソロ作品ともにリリースを重ねるごとに徐々にクオリティが下がっていき、
特に最近はソロ作品に当たりが一つも無いという有様だった。
そんな中、惰性で発表されたようにも見えた本作だったが、
予想に反して、なかなか素晴らしい一枚となっている。

メンバーがインタビューで、1stアルバムの時のような初期衝動を込めたと話しているように
煮詰まった印象の強かった前の2枚のアルバムと違って、
ただ単にイケてるビートの上でイケてるラップをかますということが本作では実践出来ている。
それはひとえにトラックによる所が大きい。
本作のビートはニトロのラップを引き立てる機能的なものが並び、
かつニトロらしさとフレッシュさのどちらも両立させたバランスの良いものが多い。
メンバーのスキルは全盛期に比べれば劣化してしているのだが、それでもそんじゃそこらのグループに
キャラ立ち具合では負けないので、出来の良いビートが用意されればマイクリレーは十分楽しめる。

ソロラッパーの集合体という表現がされることの多いニトロは
グループの楽曲では、メンバーそれぞれが好き勝手にラップをしてマイクを回していくという
ラフな作りが多かったのだが、本作ではメンバーが一枚岩となって楽曲を製作している印象が強い。
メンバーのラップに全盛期の勢いは無いが、今までの作品よりも楽曲ごとのメンバーの意思疎通が
行き届いており、メンバーそれぞれが自分の役割を果たし弱点を補い合っている。
その為か今までグループが苦手としていたロウなテンションの曲に関してもクオリティが落ちていない。

ニトロ帝国が再び全盛期を取り戻すとはまでは言わないが、
グループ10周年を超えて彼らはまだまだ戦えそうだと思わせてくれた一枚だ。

mic02.gif

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STRAIGHT FROM THE UNDERGROUND / NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

2010年12月10日 23:30

多方面から高い評価を受けた前作から4年、勝負の1枚となったグループ2枚目のアルバム。

 2004.8.25 Release

01. STRAIGHT FROM THE UNDERGROUND
02. D.R.V.
03. ONE DROP
04. HIGHEST FLOOR
05. 毒々 feat. TOKONA-X
06. 10%無理 feat. MURO
07. THRILL FLIGHT feat. odeco de gocci
08. 地下の帝王
09. DOWN THE LINE
10. たてめえん
11. MIDNIGHT MIC RELAY
12. ナイビバFIVE feat. KASHI DA HANDSOME
13. SOAP(オーストラリア)
14. 悪戯伝話
15. STILL SHININ’

HIPHOPに限った話ではないのだが、ファーストアルバムの呪縛というものがある。
それは、1枚目のアルバムの完成度があまりに高いと、
以降の作品がどうしてもその壁を越えられないというジレンマを抱えることだ。
名盤が生まれる背景には、豊かな才能だったり、環境だったり、熱意があったりする訳なのだが
偶然というかまぐれの要素もやはりある。
名盤に続く作品には物凄い期待とプレッシャーがかかることになるが、
そんな超高いハードルが越えられることはまず無い。
完成度が高すぎた日本語ラップのファーストアルバムとして筆頭に上がるのが
本作の前作にあたる「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」だ。

本作は前作を超える事は残念ながら出来なかった。その原因の1つがトラックだ。
前作はたまたまなのか確信的なのかは分からないが、複数のプロデューサーの用意したトラックに
ニトロという抽象的な存在を確かに表現する「何か」があった。
それはどういう意味かと言われたら雰囲気としか言いようが無いのだが、
とにかくそれらのトラックがアルバムに集結することでニトロという存在を確立させていた。
だが、本作のトラックから受けるニトロ像はバラバラでとっ散らかった印象しかない。
楽曲単位の出来は決して悪く無いのだが。

もう一つの原因は、前作にあった得体の知れなさが無くなってしまったことだ。
理由としてメンバーそれぞれがソロ作品を発表したことにより、
メンバーの全貌がリスナーにばれてしまったことがあげられる。
1枚目が出た頃は誰が誰だが分からないガヤガヤ感がアルバムをよりスリリングに聴かせていた。

またファーストアルバムはそれまでに発表された楽曲の多くを再録しておりベストアルバム的な側面も強かった。
その為個別の楽曲のクオリティが高いのは当然とも言えた。
それに比べ本作は1stアルバムの後に発表された楽曲は収録されておらず、全て新曲で勝負している。
発表済みでも出来の良い曲はアルバムに入れといた方が、作品の新鮮味は薄れるが完成度は上がっていた。
具体的には「NITRICH」「WATACK」「UPRISING」は入れとけば良かったと思う。
3rdアルバムに「SPECIAL FORCE」が入ってなかったら印象は全然違っていたはずで。

それと、前作大量にあった遊び心のあるスキットが殆ど入ってないのもマイナスポイントだ。
ガチガチのマイクリレーがひたすら15曲続くのは正直厳しい。

色々言ったが、ファーストアルバムの呪縛とここまで善戦した作品も珍しいかもしれない。
3枚目のアルバムは明らかに戦う気が無かったみたいだし。

mic02.gif

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NITRO MICROPHONE UNDERGROUND / NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

2009年12月28日 23:00

NITRO MICROPHONE UNDERGROUND[Def Jam edition]

01. NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
02. BAMBU
03. MISCHIEF
04. 3 ON THREE(三銃SH*T)
05. PYRAMID
06. ASAMA131
07. S.K.I.T.
08. REQUIEM
09. となりのお姉さんが…
10. JUS’PLAYIN’
11. INFINITY
12. HARDCORE
13. UNSTOPPABLE(LIVE AT 江戸城ホール)
14. ピコピコポン
15. クチずさんでごらんよ
16. NICE DREAM
17. ボクも
18. SKIT
19. 45 FINGAZ OF DEATH
20. さきっちょだけですけれども
21. LIVE’99
22. T.B.C.



ペイジャーといった日本におけるハードコアHIPHOPのパイオニア達の活動を間近で見ていたヘッズが集まって結成されたニトロ
彼らは先駆者達から受けた衝撃を消化し、今度は自ら放電し本作を作り上げた。
当時ブラストから10年に1枚級の名盤と評され、実際本作の発表から10年経った今でも
マイクリレーもののアルバムで本作を超える作品は出ていない。

現在シーンで高い評価を受けているSEEDAやBESの曲を、普段ラップを聴かない人が耳にしたとしてもイマイチピンとこないのではないか。
彼らのラップの凄さはある程度ラップを聴いていないと理解出来ない性質のものだと思う。
それに対しこの作品はジャンルの壁を軽く超えた訴求力を持っている。

当時は個性豊かなMC達のラップに注目されがちだったが、本作を名作たらしめたのは
超絶トラックを用意したプロデューサー陣と本作のマスタリングを担当したD.O.I.の力が大きかったのではないか。
実際、当時本作を一聴した印象はトラックのかっこ良さと恐ろしい程までの統一感だった。
ラップがニトロというよりこれらのトラックがニトロという感じすらあった。
当時S-WORDが俺達がニトロなんじゃ無くて俺達が集まった時の空気感がニトロなんだよって言ってたが、それに近い印象があった。
ニトロのアルバムが数を重ねるごとに評価が下がっていったのもトラックがイマイチなものが増えたからだと思う。
特にM-1,M-8等の名トラックを手がけたニトロのメインプロデューサーだったDJ WATARAIのトラックの質の低下はかなり大きかっただろう。

MC陣に関して、SUIKENのフロウはキレがあるし、S-WORDはZEEBRA声だし、GORE-TEXはやりたい放題だし、
DELIの声は高いし、BIGZAMは目立たないし、この頃のメンバーは勢いとスキルのバランスでは一番良かった。
10年経ってメンバーはスタイルが変わったりスキルが上がったり下がったり色々あったが、やはり当時は良かったと思ってしまうのであった。

SPECIAL FORCE / NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

2007年11月27日 04:26





01. SPECIAL FORCE
02. DEAD HEAT feat. KASHI DA HANDSOME
03. ナクナイ?
04. NIGHT RAID -Tokyo state of mind-
05. 侵略
06. JUNGLE FEVER
07. AM 2:00
08. ボンバーマン
09. アルカトラズ
10. 行動
11. PM 5:30
12. ONE NIGHT
13. 楽団
14. PRAYER
15. THE PRESENT 4 REAL
16. SPEND THE TIME



ブラストをして10年に1枚級の大傑作と言わしめた奇跡の1stから8年、
久々に集結したメンバーが再度個性をぶつけ合った前作から3年、ファン待望のニトロの3rdアルバムがついに完成した。

リリックが意味不明等の批判はあるものの、ニトロの1stは名盤というのが所謂ニトロファンの一致した見解だ。
だから彼らはニトロのアルバムが発表されるたびに過剰なまでの期待を寄せる。
1stを初めて聴いた時の興奮がまた味わえるのでは無いかと淡い希望を持つ訳だ。
そういった希望を存分に満たすようなアルバムは1st以降、本作を含めて発表されていないのが現実だが。

ならばどうして彼らは希望を捨てないのか。
それは1st以降も曲単位ならば「適当強盗」や「NITRICH」、本作収録の「SPECIAL FORCE」等いくつもの名曲が生まれているからだ。
「NITRICH」を聴いた時に確信したのだが、ニトロはファンが喜ぶ曲を狙って作ることが出来るグループだと思う。

良いトラックが用意されれば上記の様な曲を作ることはニトロにはそんなに難しい事では無い。
だがそのようなBPM早めの躁状態の楽曲だけでアルバムを一枚通すのは難しい訳で、色んなタイプの曲がアルバムには収録されることになる。
ニトロの1stの凄い所は名曲として名高い「N.M.U.」を始めとして、
BPM遅めのロウなトラックの上でも熱いマイクリレーを展開しまくった点にある。

本作では中盤は暗めのトラックが多く並んでおり、ラップのテンションもかなり低めとなっている。
そんな中、海外プロデューサー BLASTOFF PRODUCTIONS 製作のシンセ使いまくりの重厚なトラックにスウォード、XBS、ゴア・テックス、
三者の低音ボイスが炸裂する「NIGHT RAID」はかなり良い出来。

更にMr.イタガキ製作のシンプルにループするトラックの上で、
ダボ、デリ、スイケン、XBS、ゴア・テックスがマイクを回す「楽団」も良い感じだった。
上記の2曲はゆったりめのトラックなのだが、しっかりとマイクリレーが堪能できた。
冒頭の全員参加の2曲の勢いは言わずもがな、突然跳ね上がったテンションで熱いライムをぶちかますラスト2曲も悪くない。

中盤あまり聴き所が無く、アルバムの打率は3割といった所だが決して悪い作品ではないと思う。
本作のゴア・テックスのバースは聴き所満載で、彼の作品への貢献度はかなり高いであろう事を最後に付しておく。

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NITRO CAMP’06 / NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

2007年06月07日 23:43






ライブよりも音源に自分の魅力を閉じ込めるのが得意なアーティストと
音源よりもライブで魅せるアーティストがいると思うが、ニトロは間違いなく前者だと考えていた。
2006年4月9日渋谷AXにて行われた大規模なライブの映像をグループの曲に絞って
50分程度にまとめた本作を見てもその印象は覆らなかったが、流石に皆スキルアップしており
昔のように音源に比べライブでのパフォーマンスが大きく乖離しているという事は無かった。

選曲は全員参加のものを中心に新旧関係無く選ばれているが、収録数は十曲と物足りない印象。
ダボ・デリ辺りの安定感あるパフォーマンスは言わずもがな、スイケンのキレキレのフロウはライブでも健在で頼もしかった。
何言ってるかほとんど聴き取れないゴアテックスの怪演も必見。
とは言えライブならではの特別な仕掛けというか、見せ方をもっと工夫しても良いのでは無いかとは思った。
そういった面はやはりベテラン勢に一歩及ばない印象。ちなみに本作はTUTAYA・新星堂にて限定発売とのこと。

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