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AFFECTION&HATE / ROWSHI

2011年06月11日 23:00

ソロデビュー以来順調に作品を発表し続ける籠獅改めROWSHIの3rdアルバム。

2011.5.18 Release

01. INTRO
02. WARRIOR
03. EMMM feat. AK69, ZANG HAOZI
04. ALCOHOL feat. BIG RON
05. YOUTH -baby baby-
06. FRENEMY feat. BIGIZ' MAFIA, D+C
07. AFFECTION&HATE
08. SURVIVE feat. RYUZO, FREEZ
09. DACHI
10. SKIT -DOGENYA-
11. どげんや!?日本 -Chapter2-
12. R&X feat. TOKONA-X

これまでの作品でもZEEBRAであったり般若であったり、日本のHIPHOPアーティストからの強い影響を感じる
ラップを聴かせていた彼だが、本作でも他アーティストの影響、というかそのまんま同じ表現が見られる。

例えば2曲目「WARRIOR」の冒頭「真っ直ぐな眼差しの少年が ひた向き歩いてた十数年間 
自由を追い求めた正念場 故郷捨て未来の挑戦さ」なんかはDS455の代表曲「僕の中の少年」のサビ
「僕の中の少年は 未だ毎日が正念場」に似ているし、7曲目「AFFECTION&HATE」の
「手にしたモノは腐る程ある 失うモノは気にしてもしゃあねえ」は、TOKONA-X の「New York New York」の
「はれて手に入れたものは数知れねー 亡くしたモンとかしゃあねー」とほぼ同じだ。
歌詞が似ているだけでなく、フロウも同じなので偶然とも言えないし
ラップをそのまま流用しているだけなので、オマージュとしての引用にもなっていない。

上記のようなネタ元の曲は全て2000年前半の作品で、本作の雰囲気も日本語をはっきり発音するあの頃の
ハーコーラップを彷彿とさせるものとなっている。今となっては古風な作風だが個人的には嫌いじゃない。

戦ってきた自分の人生を振り返る「WARRIOR」や仲間への想いを歌った「DACHI」は
前作のミニアルバムと作風が同じだし、叶わぬ恋を描いた「YOUTH -baby baby-」の方向性は
2ndアルバム収録の「オマエ」に通じる。
また、1stアルバム収録の「どげんや!?日本」のサビを流用した「どげんや!?日本 -Chapter2-」、
同じく1st収録の「This is my memory 」の続編的な「R&X」等
(ROWSHIのシリアスな歌詞とTOKONAの能天気な歌詞に落差ありまくり)
本作にはこれまでの作品で表現してきたものを再構築した楽曲が多い。

その為フレッシュな印象は無いが、1stアルバムの頃は言いたい事そのまんまの簡素過ぎな歌詞だったのが
耳当りの良さであったり単語の持つ力であったりを意識した言葉選びがされるようになり、
以前の作品よりもすいぶん洗練されてきている。リリースと共に少しずつ積み上げてきたスキルが感じられ、
ベタながらも日本語ラップの旨みが丁寧に表現されている。

ただ歌詞に言葉足らずな面があり、説得力に欠けるのはもったいない。
例えば「WARRIOR」に「クズだカスだ後ろ指さされ 子連れの親が睨んだ白い目 
腐った大人達に呑み込まれ 放り込まれた冷たく高い堀」とあるが、この歌詞には
なぜ彼と家族が後ろ指をさされたのか、また彼がなぜ刑務所もしくは少年院に入ることになったのか
具体的な理由が明示されていない。
これでは「家が貧乏だったので世間で差別されて、その腹いせに犯罪に走った」程度にしか解釈出来ず
(てか実際そうなのかもしれないが)共感は出来ない。もう少し歌詞の情報量を増やすなりして、
説得力を持たせないと自分の主張を一方的にしているだけの印象にしかならない。
ラップの響きだったり聴き取り易さだったりは仕上がっているので、後は歌詞の中身を改善するべきだろう。

いくつか苦言を呈してしまったが、それは今では貴重なスタイルを守っているROWSHIへの期待の裏返しだ。
全曲を手がけたZETTONの作風の全く異なるトラック群は皆水準以上の出来だし、
(特にキャッチーでハーコーな「FRENEMY」のビートは良い)
お約束な展開をするドラマが高視聴率を取るように、自身や他者の過去の作品を器用に取り入れ
アルバムをみごとに起承転結させた本作はROWSHIの現時点の最高傑作だと思う。


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SA-KE-BE / 籠獅

2010年02月10日 21:30

 2010年2月3日発表作品

01. INTRO
02. SA-KE-BE
03. BUT U…
04. DON'T STOP feat. SIMON
05. LEFT BEHIND feat. W.T.G
06. KIZUNA feat. BROWNSUGAR
07. 桜散るとき feat. D+C



SHITAKILI IXの籠獅が前作から1年振りに発表した7曲入りミニアルバム。
前作はDABO般若、漢等日本語ラップオールスターズを迎え、コテコテの日本語ラップ作品に仕上がっていた。

本作は全ての曲で客演シンガーの歌か、籠獅自身の湘南乃風ばりの男気溢れる歌がフックに使われている。
また歌詞の内容も仲間や夢、愛といった分かりやすいトピックに限定され、一般層をより意識した(と思われる)作品となっている。
殆どの曲にやたらとシンセが使われているが籠獅にはこの手のトラックはあんまり合わないかも。
M-4なんか明らかにSIMONの方がトラックにはまっているし。

M-2は自分の感情を上手くフロウに染み込ませ、シンプルな歌詞はそのままに表現力の更なる向上が見られる。
本作はトラックは好みではないけど籠獅の新たな可能性を感じさせてくれた一枚だ。
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PRIDE / 籠獅

2009年12月07日 20:00



01. INTRO
02. PRIDE
03. CHOOSE ONE -選ばれし者- feat. DABO, DELI
04. ミタイナ? feat. 般若
05. 裏路地 feat. 漢
06. マネートレイン feat. RAKABEE, XXL
07. ONE feat. ZETTON
08. 理想と現実
09. アルアメノヒ -SKIT-
10. オマエ
11. MISS U feat. HI-D
12. クラップ feat. AK-69



九州のジャイアン・籠獅の2ndアルバム。
1stマキシシングル1stアルバムとトピック選びやリリックなど地に足着いた作品を残してきた籠獅だが、
今回も期待を裏切らない手堅い一枚に仕上げてきた。

前作はソロマイカーとしてがっちり聴かせてくれる曲が多かったが、
今回は東京を中心とした有名所のアーティストを多く迎え、彼らとの秀逸な競演が楽しめる。
地方ラッパーでありながら東京のハードコアラッパーに対して変な遠慮が感じられず、
シンプルに好きな人とやってる印象で嫌味の無い絡みを見せてくれる。

客演を迎えた曲で特に良いのは、電子ピアノのループが使用された綺麗目トラックの上で、
いつも通りの身も蓋も無いラップを吐き捨てる漢と、それに臆することなく絡む籠獅が頼もしいM-5。

ソロ曲は逮捕による大切な人との別れと再会を歌ったM-10が抜群。
「普通で良い 別に特別じゃなくても良い 数十年後ジジイにババア 手を取り合って歩いてりゃいい」という歌詞に共感した。

籠獅はラップのスキル自体はさほど高く無いが、聴き取りやすいフロウだったり、一聴してすぐに理解出来るシンプルなリリックだったり、
程よいサグイズムだったりと、案外数多くのラッパーが実践してないスタイルをこなしており、貴重な存在と言える。
ちと般若の影響が強い気はするが。

M-7の「別にZeppじゃなくてもいい 別に大トリなんかじゃなくてもいい 只目立ちたい 只歌いたい テメーの存在只伝えたい」
といった歌詞が象徴的なように籠獅は必ずしもNo1を目指しているのでは無いのかも知れない。
ただ自分が出来ることを、やりたいことをやっているだけなのかも知れない。
そんな謙虚な姿勢がこれまでの職人気質な作品に繋がっている。

彼のラップや作品に革新性は皆無だ。新しいものは確かに素晴らしい。
だが何にも目新しいものが無いものにも素晴らしいものはたくさんある。自分にとって籠獅は信頼できるアーティストの一人だ。
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DOU-DELL / 籠獅

2007年05月15日 23:54





01.Intro
02.This is my memory feat. DABO
03.どげんや!?日本
04.足あと
05.MIYABEE feat. COOL MB
06.DOU-DELL
07.夜風 feat. SHIN TAI
08.気張れ
09.そっから feat. 般若
10.メッセージ feat. MIYUKI

mic02.gif

シタキリ・ナインの作品では攻撃的なフロウを聴かせる事も多い籠獅だが、
ソロ作品はメッセージ性を重視したものが多くなっていた。
初のソロ・アルバムとなる本作ではシングル作品「荒獅子」以上にリリックを大切にした楽曲が多く収録されている。

イントロに続く「This is my memory」では、客演のダボと共にあの世に逝ったトコナ・Xへの想いを伝える。
技巧的なリリックを展開させるダボとあくまでストレートに自分の気持ちを伝えようとする籠獅のスタイルの違いも興味深く、
冒頭にして本作のハイライトと言える熱い楽曲となっている。

決して平坦ではなかった自身の過去を振り返る「足跡」は、
熱量を込めたソウルフルなフックも印象的で籠獅のブルージーな魅力を堪能出来る良曲となっている。
般若参加の「そっから」は般若の世界観に寄り添っており、「内部告発」に収録されていても不自然では無い楽曲となっている。

イントロを除くと実質9曲で収録時間も35分程度しか無い本作だが、
一曲一曲のテーマがしっかりしており存在意義のある楽曲が並んでいる為か、ボリューム不足といった印象は受けなかった。

荒獅子 / 籠獅

2007年03月03日 06:32





01. 荒獅子
02. B.o.p
03. レぺゼン親不孝道リ
04. あの日の少年 feat. Megu



博多親不孝通りを拠点に活動している九州を代表するハードコア・ヒップホップ集団、シタキリ・ナイン
本作はグループの中心人物、籠獅がフィーチャーショック・ファンデーションから発表したデビュー・シングルである。
籠獅の魅力はその独特の声質と小細工無しで自分の心情を吐露したリリックにある。
遠回しな表現を好むラッパーが少なくない中で彼の真摯な姿勢は光っている。

そんな彼のスタイルが最も反映されたのがラストの「あの日の少年」である。
女性シンガーを迎えたこの曲では彼は今までの生い立ち、そしてこれからを綴ったリリックを穏やかなフロウに乗せ聴かせてくれる。
フックが印象的な自己紹介的なタイトル曲、現場を描写したパーティー・チューン「B.O.P.」、
地元と共に更なる高みに昇る事を宣言する「レペゼン親不孝通り」等、
ヒップホップ・マナーに忠実な他の楽曲でも地に足着いたリリックを聴かせてくれる。
口語体を駆使したその独特なフロウは時にトコナ・Xと重なる瞬間もある。
全曲丁寧に作られておりアルバムを期待させるに十分な作品である。



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